そううまくはいかない。
ほんとうにあきらめてたら、ムリだったかもしれない……。
< 本文は:物語風に3分 >
目次
1.タウパの前書き
2.たすけてもらおうとして
3.たくさん描いた
4.描くものがみつからない
5.もうやめた!
6.大きく息をします
7.どうしてこんなに?
8.笑みがうかぶ
9.まとめ
それでは、物語のように、どうぞ
1.タウパの前書き
こんにちは、海や林ですっぱだかであそぶ、10才のタウパです。
ぼくだって、いつも考える。
今回は、なにを絵に描こうかって?
だって、
じょうずに描くの、むずかしいんだってばぁ。
でも、うまいって、ほめられたから!
2.たすけてもらおうとして
ウーペは、タウパより1学年下の女の子です。
≪どうして、どうして、聞こえてこないの?≫
心のなかでいい、素足で草を飛びこしてヤシ林をはしります。
≪風さん、歌ってくれたでしょう。おねがい、また聞きたい、風さんの歌≫
交互に耳をまえにだし、ヤシの木のあいだをすりぬけます。
≪わたし、がんばろうとしたんだよ。絵を描いて、挑戦しようとしてるのに……≫
ウーペがまえにだした耳のうしろに、手の平をあてました。
≪でも、なにを描いていいのかわからない。風さん、おしえて≫
前後に足を大きくひろげてはしります。
💦 風が歌ってるページは、こっち >
3.たくさん描いた
集落からすこしはなれた、あまり人のこない砂浜でした。
≪ハイビスカスやプルメリアなんかの、お花は描いた≫
うつむいたウーペが、海にそってあるきます。
≪大きなアジや中くらいの大きさのハタ、小さめのタイなんかの、魚も描いた≫
ひとしきり進むとふりかえり、おなじところをもどりました。
≪いっぴきだけで描いたし、たくさんでも描いた。巻貝や二枚貝といっしょにも描いた≫
砂浜を行ったり来たりしながら考えます。
≪犬や鳥も描いたし、お父さんとお母さんの顔も……≫
4.描くものがみつからない
≪なにを描けば、賞がもらえるんだろう≫
あるきながら首を横にふりました。
≪ちがう、賞はもらえなくてもいい、賞は、おなじようにがんばってるタウパより、はやくもらえればいい。それはもらえるって風さんが……≫
白い砂に映るヤシの葉の影が、風にゆれています。
≪だからおねがい、なにを描けばいいの?≫
ウーペが辛そうに、りょう手を顔にあてました。
≪もうみんな描いたから、描くものがない≫
5.もうやめた!
ウーペが、なみだをうかべました。
≪ヤシの木にかこまれた家、ちっちゃなアリの顔、もうちょっと大きな浜をあるくヤドカリの顔だって……≫
りょう手で泣き顔をかくしてあるきます。
≪獲ってきた魚じゃなく、透きとおる海をおよいでる魚たち≫
体中から汗をながします。
≪もうムリ!≫
勢いよくりょう手をおろし、一方の手の甲で額から汗をぬぐいます。
≪わたしには描くものがない。もう絵を描いてだすのやめる≫
6.大きく息をします
ウーペが浜にあおむけになり、りょう手を横にひろげます。
≪あぁ~~~~~~、なんて気持ちいいの!≫
ウーペがそっと目を閉じました。
≪なんでこんなに、気持ちがいいんだろう?≫
胸をふくらませ、大きく息をすいました。
≪ふ~~~~≫
口をとがらせて吐きだします。
≪はしったり、たくさんあるいたり、したからかな……?≫
7.どうしてこんなに?
≪きれいだなぁ、まぶたのうらが赤っぽい≫
目玉を左右にうごかしました。
≪目をつぶってるのに、太陽の位置がわかる。あそこだ――≫
空にむけてのばした片腕を、おろしました。
≪あぁ~気持ちいい。なんか全身から力がぬけて、空にういてるみたい≫
前髪がゆれ、ウーペがやさしい風を感じます。
≪わたし、高い高い空にういてる。それなのに怖くない。どうしてなんだろう? 目をつぶってて下をみないからかな……≫
ウーペが首を小さく横にふりました。
≪ちがう、怖くないのは、ういてるからよ。空にういてるから≫
8.笑みがうかぶ
≪力がぬけた体中が、すこししびれてる感じがする。気持ちいいなぁ≫
目を閉じたまま鼻から、胸いっぱいに息をすいます。
≪地面にたってわたしがみる空には、白い雲がある。だけど、空にういてるわたしの先には、雲がない。青だけ≫
ウーペがくちびるを、ほんのすこし強くあわせます。
≪わたしは、わたしを絵に描く、こうしてりょう手をひろげてあおむけになって、空にういているわたしを≫
風を感じ、閉じた口元をあげて頬をふくらませました。
≪絵のタイトルは、わたしは風≫
9.まとめ
こんにちは、どふぁらずら。
あきらめたら、アイデアが!
んだが、
ほんとうにあきらめてたら、
空に、うかんでないかもしれないずら。
おっと!
こっちもつらくて、あきらめそうになったずら。
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