ようこそ風とねむる島へ




*目にやさしい背景色を使用*











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 - 風とねむる島 -



そこは、

ヤシの木がおいしげり、海にめんして集落が、いくつかあります。

集落にある、それぞれの敷地は、木々にかこまれ、

そこに建つ家は、葉をふいた屋根を、柱がささえます。

床は、

地面に、ヤシの葉をあんだマットをしいていたり、

ヤシの葉の芯をならべて、高くつくってあったり、

どちらのつくりの家も、

床のうえを風が、ながれていきました。

島民は、

風と共にねむります。











このころの島では、

茶色い布が手にはいり、それを男は腰にまき、

女は、頭とりょう腕を紙袋からだしたような、格好をしています。

子供は、

14~5才でも、すっぱだか。

茶色い布のほかには、塩やマッチなどが、手にはいりました。

お金は、

ヤシの実の果肉を干したコプラを、国が島民から買います。

おおよそふた月ごとに、主島から離島をまわる船がきました。

〇〇島、〇〇集落、〇〇へ。

そんな宛名で、

ノートのページをたたんだ手紙が、

わずかな品といっしょに、はこばれてくることがありました。

食べ物は、海と陸からです。

どっちも獲りたて、うまっ!











日中は海鳥の羽音が、夜はカニの足音が、

聞こえてきます。











風とねむる島から、10才の少年と発信。



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