お医者さんに診てもらうまでの、あいだにだって。
< 本文は:物語風に2分 >
目次
1.タウパの前書き <発熱にかぎらず、どんな症状にも効く>
2.辛くて強くねむってる・重くてせまい感じのするところで
3.子供への手当ての方法と効果・よくねむれてはやく治る
4.効果が弱いときでも・小さい子なら覚えてる
5.だれの手でも・よくなって欲しいと願う人なら
6.まとめ <病院の治療とあわせて・効果抜群>
それでは、物語のように、どうぞ
1.タウパの前書き <発熱にかぎらず、どんな症状にも効く>
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
小さい子ほど効果があるけど、ぼくだってされれば効く。
手当て、
熱を出した以外に、どんな病気で苦しんでいても、
効果があるってばぁ。
2.辛くて強くねむってる・重くてせまい感じのするところで
ヤシの葉の芯が、敷きつめてありました。
高床の上を、風がとおっていきます。
「この子、ねむってるみたいだけど、ゆすっても、大きな声で呼んでも、起きないよ」
厚手の葉をあんだマットを寝具にして、5才の男の子があおむけになっています。
「だってこの子、ほんのすこしだけど、眉毛をよせてるでしょう」
男の子を前にしてタウパが、あぐらをかいています。
「こういうときって、すごく強くねむってるんだ」
タウパの小さな背中に、胸をつけるようにして、どふぁらがあぐらをかいていました。
「ううっ」
しゃべれないどふぁらが、うなります。
それがタウパには、なんて言ったかわかりました。
「どうして、そう思うのか、って。ぼくも体が、すごく熱くなってねむっちゃったことがある。そのときって、いつもみたいに、ふいてくる風が気持ちいいなぁ、ってときどき思ったりするねむり方とちがう。よくわからないけど、重い感じのするところにいて、せまい感じもする。ギュー、ってしめつけられる感じかな? 暗いところで苦しいんだ」
3.子供への手当ての方法と効果・よくねむれてはやく治る
「うっ、ううう」
「男の子をすこしでも、楽にしたいんでしょう。もう、やってるよ。男の子の肩のところ、みえる?」
タウパの片方の手のひらが、男の子の肩にふれています。
「たぶんいまは、強くねむってるから、効き目が弱いと思う。体がちょっと熱いぐらいで、ねむっててつらいな、なんて思うときだと、すっごく効くけど」
タウパの手が、男の子の肩から、胸にうつりました。
「おへそより上をさわってれば、どこでも平気。お母さんの手だと思って、安心するんだ。お母さんのおなかの中に、いる気になる。だからよくねむれて、病気がはやく治るんだって」
4.効果が弱いときでも・小さい子なら覚えてる
「うううっ」
「うん、いま強くねむってるから効果が弱い。でも、遠くのほうだけど、お母さんみたいなのを感じるから、やったほうがいい。遠くから安心が、だんだん近づいてくるから」
どふぁらの目が、男の子の胸においたタウパの手に、むいています。
「ううっ」
「すごくないよ。そんなのふつうでしょ。お母さんのおなかにいたことなんて、小さい子ならみんな覚えてるってばぁ」
5.だれの手でも・よくなって欲しいと願う人なら
タウパがななめ上をむき、そこにどふぁらの顔があります。
「どふぁら兄ちゃんがさわっても、お母さんを感じて安心すると思うよ」
どふぁらがおどろたように、目を大きくしました。
体をひいて、自分の顔の前に両手をだします。
「うううっ、うう」
「そう、そんなかたそうな手のひらでも、だいじょうぶ。よくなって欲しいって思ってる人の手なら、みんなおなじなんだって。どふぁら兄ちゃん、場所をかわろうよ」
どふぁらが、男の子を前にして座りました。
男の子の前髪が、汗で額にくっついています。
「さっきより眉毛が、よったみたいだから。どふぁら兄ちゃん、この子が元気になるように、がんばって!」
どふぁらが男の子の小さな手を、両手でそっとつつみます。
顔をいきおいよくタウパにむけました。
「ううっ」
「そう、すごく熱いでしょう。林へ薬をとりにいった、お父さんとお母さんが、もうすぐ帰ってくると思う」
6.まとめ <病院の治療とあわせて・効果抜群>
こんにちは、どふぁらずら。
手当て療法と、その効果。
島では、まじめな話ずら。
お母さんのおなかの中でねむる。
治療とあわせて、手当てをするずら。
効果抜群ずら。
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