こんなに罪なことをしてる。
< 本文は:物語風に3分 >
目次
1.タウパの前書き
2.たまにするケンカだとしても・暴言がこわい
3.ケンカがおわっても・怒りがつたわる
4.ケンカがくりかえされたら・子どもは安心できず成長に悪影響が
5.両親が無視しあっていたら・子供は意識していい子に
6.さみしさや暴言の影響
7.まとめ <子どもはぜったいに守る>
1.タウパの前書き
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
ふだんはやさしい、お父さんとお母さんが、
ケンカをすると、鬼みたいにこわい。
だれか、
助けてってばぁ。
2.たまにするケンカだとしても・暴言がこわい
四方から光のはいる家には、壁がありません。
角にたつ柱が屋根をささえ、軒下から外へひびく怒鳴り声が、ヤシの木のあいだへ、消えていきます。
「このオオバカヤローの、やくたたずが――」
「あんたなんか、生きてる価値、ないわよ」
床一面に、ヤシの葉をあんだマットが、敷かれています。
手製の茶色いワンピースを着た母親と、腰に茶色い布をまいた父親が、むかいあってたっています。
両親の、暴言がつづきます。
すっぱだかでたっているタウパが、一歩さがりました。
≪ぼくはもう10才だけど、こわい。強い言葉が、こわい。足がふるえそう。たっていられないってばぁ。もしも、言葉の意味のわからない、もっと小さな子だとしても、言い方から感じて、ふるえるってばぁ≫
暴言を聞くほうが、暴力を目にするより、子どもには悪影響です。
3.ケンカがおわっても・怒りがつたわる
タウパが両手で、耳をふさぎました。
父親が怒鳴り、あぐらをかいて母親に背をむけました。
声をあらげた母親が、床のはしに外をむいて座ります。
ケンカがおわりました。
タウパがひざをかかえて座り、額をひざにつけます。
≪お父さんやお母さんから、怒りがつたわってくるんだってばぁ≫
虐待同然です。
4.ケンカがくりかえされたら・子どもは安心できず成長に悪影響が
「おまえがつくる飯なんか、まずくて食えるか――」
両親が、たったまま片足を前にだし、暴言の応酬です。
タウパが床のすみに、ひざをかかえて座っています。
≪頭がおかしくなりそうだってばぁ……≫
心理的虐待・面前DVです。
「なによ、漁へいったって、ろくに魚を獲ってこないくせに――」
親はおたがいにたいする不満ばかりで、子どもへ意識がむきません。
子どもは自分をたいせつな存在ではないと思い、自信がなくなります。
≪ぼくって……、ぼくって……≫
安心できず、成長に影響します。
子どもは安心とともに、様々な経験を通して成長します。
5.両親が無視しあっていたら・子供は意識していい子に
母親がタウパに言います。
「お父さんが帰ってきたら、タウパの担任の先生が夕方、会いにくるって言いなさい」
「うん、わかった」
「ぼく、ちゃんとお父さんに言うから」
タウパが、意識して明るくふるまいます。
子どもは自分中心にかんがえ、自分がいい子にしてないせいで、親がケンカをすると思うようになります。
タウパから伝言を聞いた父親が言います。
「お母さんに言ってくれ。俺は林へ作業にいくから、おまえが先生と話せってな」
タウパが努めて、いい子になって対応します。
≪普通にできなくて、辛いんだってばぁ≫
6.さみしさや暴言の影響
小学校でタウパはつねに、気分がスッキリしません。
体調不良を訴えます。
葉をふいた屋根を柱がささえる職員室のすみで、横になります。
登校すると、職員室でうずくまっていることが、多くなりました。
心配になった先生が、タウパのノートをめくっていきます。
授業でえがいた、両親と自分の絵がありました。
屋根を葉でふいた家の前に、両親とタウパの3人が、ならんでたっています。
両親の背丈は、家の屋根とおなじぐらい異常に高く、それにあわせて体が、がっしりしています。
両親のあいだにたつタウパは、背丈が両親のひざより低く、全身が小さくえがかれていました。
「重症だわ。タウパが、苦しんでる。家が安心していられる、場所じゃないのよ」
先生が、すぐに気づきました。
6.まとめ <子どもはぜったいに守る>
こんにちは、どふぁらずら。
子どもをたいせつにしない親が、夫や妻にとやかく言う。
そんなの、へんずら。
どうしても、ってときは、
子どもがいないところで、ケンカする。
子どもは、ぜったいに守るずら。
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