わすれると、ウンチを止めたくなるぐらい、おしりのあながいたい。
本文は:物語風に5分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き <物がないから、わすれ物をしない>
2.見はり番がやってきた
3.おしりが顔の、忘れないトン
4.また、わすれたらおしりのあなに、かみつく
5.かみついた時は、いたくない・いつのまにか、おしりのあなにいる
6.また、ブタにお水をあげるのを、わすれた
7.おしりのあなに、かみついた・よくねむってる
8.もうわすれない・わすれたくない
9.まとめ <世界中のみんなを、見はってる>
1.タウパの前書き <物がないから、わすれ物をしない>
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
ぼくが小学校へ、もっていくのは毎日、
ノート1さつとえんぴつ1本だけ。
島には物が、ないんだってばぁ。
だから、わすれ物をしないんだ。
でも、わすれて、
お母さんに、しかられちゃった。
2.見はり番がやってきた
家には、かべがありません。
角に立つはしらが、葉っぱでつくった屋根を、ささえています。
タウパが、すっぱだかで立っています。
後ろをむいて、ななめ上を見ました。
「ウワッ、なにこれ!」
びっくりして、目を大きくします。
3.おしりが顔の、忘れないトン
家のゆかには、葉をあんだマットが、しいてあります。
そこにお母さんが、あぐらをかいていました。
「どお、タウパ、お母さんのいうこと、ほんとうだったでしょう。忘れないトンが、タウパを見てるわ」
タウパは、ななめ上を見たままです。
そこに、ブタのおしりが、ういています。
うすいピンク色をした、丸いおしりです。
短いしっぽが、くるん、と丸まっています。
しっぽの下に、おしりのあながありました。
タウパが口をうごかします。
「これが、忘れないトン! 見てるって、おしりが顔ってこと?」
4.また、わすれたらおしりのあなに、かみつく
お母さんが、やさしく言います。
「タウパはブタに、お水をあげるのを、わすれたでしょう。島は暑いから、お水がないとブタはつらいの。お水をあげるのは、子どもの役目だから、子どもわすれないように、忘れないトンが、見はってるのよ」
「見はってるって、またわすれたら、ぼくはどうなるの!」
「忘れないトンが、タウパのおしりのあなに、かみつくわ」
タウパがあわてて、両手をおしりにあてました。
「そんなの、いやだ!」
「だいじょうぶよ。つぎのまん月までわすれないで、ブタにちゃんとお水をあげれば、忘れないトンは、タウパのうしろから、いなくなるわ」
「つぎのまん月までって、お月さまが、まん丸になるまででしょう。まだ、なん日もある。それまでに、もしも、もしも、またわすれたら……」
「安心して、忘れないトンが、かみついたときは、いたくないの。だから忘れないトンは、いつのまにか、タウパのおしりのあなに、かみついているのよ」
タウパがおしりから、両手をどけました。
「な~んだ。いたくないなら、忘れないトンが、おしりにいても、いいってばぁ」
6.また、ブタにお水をあげるのを、わすれた
ゆかにしかれたマットの上に、おふとんのマットをしきます。
タウパのお父さんや、お母さんがねむっています。
タウパがすっぱだかで、横をむいてねていました。
忘れないトンが、屋根の下に、ふわふわ、うかんでいます。
「ぶっ、ひっひっ」
忘れないトンが、わらったように言いました。
「のどがかわいたブタの苦しさが、わからないようだ。ぶひっ。二度と、わすれないようにしてやる」
7.おしりのあなに、かみついた・よくねむってる
忘れないトンが、タウパのおしりに近づきます。
近づきながら、小さくなっていきました。
おしりのわれめの、あいだに入ります。
タウパのおしりのあなに、ガブッ、とかみつきました。
「くさっ! ゲロが出そうだ」
鼻をつまみたくなります。
「ぶひっ。よしよし、かみついたのに、タウパはよくねむってる」
8.もうわすれない・わすれたくない
タウパが立って、なみだを流しています。
「お母さん、ウンチをすると、おしりのあなが、ものすごくいたい。いたいから、ウンチを出したくない。だけど、止められなくて、出てきちゃうんだ。ウンチが出てるとき、おしりのあなが、やけるみたいにあつい」
「それは、たいへん。忘れないトンが、かみついているのよ。かみついていると、ウンチをするときにいたいの」
「そんなぁ、ぼく、毎日ウンチをするのに、いたいのやだ。ぼくもう、わすれたくない」
「わすれなければ、忘れないトンは、おしりのあなから、いなくなるわ」
タウパがかたほうの手を、強くにぎりました。
「ぼく、わすれないように、学校から帰ったらすぐに、ブタにお水をあげるようにする」
「そうね、そうすると、わすれなくなるわね」
「うん、帰ったら、すぐにやるから。すぐだよ。すぐ。すぐだからね」
9.まとめ <世界中のみんなを、見はってる>
やぁ、どふぁらずら。
忘れないトンが、見はってる。
みんなの国へ、
忘れないトンが空をとんで、あっという間にいくずら。
んだから、
小学校から帰ったらすぐ、明日の用意をする。
わすれ物が、なくなるずら。
おっと!
こんなページがあるずら。
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