落とさないのが、楽!
< 本文は:物語風に2分 >
目次
1.タウパの前書き
2.モチベーション、下げたらもどすの大変だから
3.地球に懐をかりて、憂さ晴らし
4.大声だしながら突っ走って、気分転換
5.反省したら明日に誓う
6.まとめ
1.タウパの前書き
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
おこられてばっかり。
勉強なんてする気にならない。
やる気がなくなったら、子供のぼくらだって、
とりもどすの、
大変なんだってばぁ。
2.モチベーション、下げたらもどすの大変だから
集会場の大きさや美しさは、その集落の人たちの誇りを示すようです。
床は、小学校の体育館を思わせる広さがあり、腰を深く折ってくぐる軒先から、駆けあがる屋根裏の天辺は高く、その傾斜をささえる丸太が、高いところで対角線に組まれています。
ヤシの実の繊維をあんだ紐で組み立てられ、丸太の接合の仕方にあわせ、巻かれた紐が美しい幾何学模様をつくっています。
女たちが自分たちのつくった屋根材や紐をはこんできて、男たちがそれらを古い物と交換します。
「バカヤロー、ちがうだろう。このへたくそ。やめろやめろ、集会場がけがれちまう」
男のきびしい声がとびました。
軒の近くで丸太のつながる部分に、紐を巻いていたトーヘンボーが、肩をすくめました。
紐をそのままにして、集会場をあとにし、頭上を枝葉のおおう道を歩きます。
≪この前おちこんだときに、気持ちをあげて巻き方の練習をするまで、どれほど辛かったことか。このままやる気を失くしたらまた、がんばるのが大変になっちまう≫
走りだしました。
3.地球に懐をかりて、憂さ晴らし
道を折れて自分の家の敷地へ入り、母屋の横をすぎてヤシ林のほうへむかいます。
火をおこすかまどの小屋の軒をくぐり、ヤシの実の殻をもって、深いヤシ林を前にしました。
地面に両膝と片手をつき、丸い器のような殻をつかい、地面に穴をほります。
楕円の形をした、そう深くない穴ができました。
背筋をのばしたかと思うと、殻を力まかせに穴へ投げつけ、いきおいよくそこに顔をつけます。
はりあげる声が、穴の外へもれました。
4.大声だしながら突っ走って、気分転換
立ちあがったトーヘンボーが、ヤシ林へ入って走りだしました。
「うお~~~~~~」
大声をだしながら、がむしゃらに走ります。
「だけどよぉ」
走りながら嘆きました。
立ち止まって、上をむきます。
ヤシの木が高くそびえ、放射状にひらく葉のあいだに、空が青く広がっています。
「だけどよぉ、だけど、くやしいけどあんたの、あんたのいうとおりだぜ」
認めたら反省です。
両手を腰につきました。
「俺がバカだった。ちょっとできるようになったからって、油断したぜ。気をぬいちまった」
5.反省したら明日に誓う
「俺の大バカカロー」
ヤシの木の根元に立ち、みあげました。
幹にまわした手と、幹にあてた爪先を、それぞれ交互にあげて、のぼっていきます。
ヤシの葉が、何枚ものヘリコプターの羽のように、放射状に丸くひらいています。
その芯に手をかけ、芯のあいだをあがり、芯の上に外をむいて立ちました。
ヤシの葉が、海のように広がっています。
胸をはって、明日に誓います。
「二度と油断しねぇ。絶対に、気をぬかずに、作業してやる」
6.まとめ
こんにちは、どふぁらずら。
失敗したら、モチベーション、
落ちる前に、突っ走る。
そうすればひきつづき、やる気満々ずら。
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