優しさ:カッコいい男子・ステキな女子に

 


- この(いろ)はいけい 👀()にやさしいからね -











()()大切(たいせつ)だけど、やっぱりやさしさだよね。








本文は:物語風に5

<ふりがな> 小学年生


もくじ

1.タウパの前書

2.のないが走る

3.スラッと

4.ひっしにおいかける

5.あそんでるんだからしくないと

6.しんだらしくなった

7.落ちこんだ気持ちを軽く

8.ほんの少しのいやり

9.まとめ








それじゃあ、物語(ものがたり)みたいに、いくよ














― そこは、さんごしょうにかこまれたのしげるしま







1.タウパの前書まえが


こんにちは、(しま)()む10(さい)のタウパです。

(おとこ)()とか(おんな)()とか、関係(かんけい)ないってばぁ。

どっちもやさしいのが、

かっこいいし、ステキだってばぁ。


















 2.あしのないおとこはし

スラッとのびるみきが、()ちならぶヤシ(はやし)でした。

子供(こども)たちが、(くさ)をとびこすように(はし)ります。

(おに)ごっこをしていました。

タンが(おに)になりました。

タンには、両方(りょうほう)(あし)がありません。

(ふと)ももが()のひらのはばぐらい、のこっています。

両手(りょうて)(まえ)につき、(からだ)をはこんで(すす)みます。

子供(こども)たちが、かた(あし)だけを使(つか)ってにげました。

タンがうでをいきおいよく(まえ)にだし、(からだ)(くさ)をおしわけます。

はやい、はやい。

()(ひく)(おんな)()においつきました。

かた()(おんな)()(あし)にふれます。


















 3.スラッとたかおとこ

(おに)じゃなくなったタンがにげます。

タンをおいかけるなら、(おに)はかた(あし)だけしか使(つか)えません。

(おに)(おんな)()が、べつの(おとこ)()をおいかけました。

スラッと()(たか)いルーボです。

ルーボがうでを(おお)きく(よこ)にふり、ひっしに(あし)をあげます。

()(ひく)(おんな)()が、あっという()においつきました。

ルーボの背中(せなか)にタッチします。


















 4.ひっしにおいかける

(おに)になったルーボが、(はし)りだしました。

子供(こども)たちが、いっせいにうごきます。

ルーボがおいかけ、(おとこ)()がヤシの()をまわりこみます。

その()(よこ)を、ルーボがまっすぐに(すす)みました。

(おんな)()が、()のしげる()のあいだを、ぬけてにげます。

ルーボが、(りょう)うでを(おお)きく(よこ)にふっています。

いっしょうけんめい、(あし)をあげて(はし)りました。

ですが、だれもつかまえられません。


















 5.あそんでるんだからたのしくないと

ルーボの(まえ)にタンがでました。

いっしゅんです。

いっぽうのこぶしをつきあげました。

ケンケンをしようとしたルーボが、()ちどまります。

≪そうだ。そうだった。もう、あんな(くら)気持(きも)ちになるのは、いやだ。()ちこむのなんて、(だい)っきらいだ。ひっしになったら、だめ。(たの)しまなきゃ。強引(ごういん)にでも(たの)しまなきゃ≫

(こころ)(なか)(おも)いました。

ルーボの(かお)に、えみがうかびます。

「も~、みんなにげ(あし)、はやいんだから」

ルーボが(おお)きな(こえ)でいい、うでを(おお)きく(よこ)にふって(はし)ります。

「そんなにはやかったら、つかまえられないって。これじゃあぼくが(おに)で、ずっとみんなをおいかけられる。ぼくばっかりおもしろくって、も~」


















 6.たのしんだらたのしくなった

ルーボが、えがおで(はし)っています。

「だからみんな、イルカみたいにはやいって。ぼくなんか、たまごを()みにきた、はまを(ある)くカメなんだから。やっぱりちがう、カメよりははやいから!」

(おとこ)()のひとりが、ルーボの(うし)ろから背中(せなか)にタッチしました。

ルーボがふりかえります。

「かわれ。ぼくが(おに)をやる。5つ(かぞ)えるから、そのあいだに(とお)くへいけ」

ルーボが(はし)りだしました。

ひっしににげようとして、(おも)いだしました。

≪だめだめ、ぼくが、いっしょうけんめいになったら。(たの)しまなきゃ≫

ルーボが(はし)りながら、ほがらかにいいます。

「ぼくがつかまったら、また(おに)だよ。カメよりはやく、おいかけるからね」

みんなの口元(くちもと)に、えみがうかびました。


















 7.ちこんだおも気持きもちをかる

(はし)っているルーボのうでが、(おお)きく(よこ)にうごきます。

タンが(おに)になり、みんなケンケンでにげました。

≪ほんとうだ。タンのいうとおりだ。(はし)るのがおそくて()ちこんでいたぼくに、タンが(おし)えてくれたんだ。(たの)しめばいいよ、(たの)しむんだよ、って。そういわれたとき、すごく気持(きも)ちが(かる)くなった≫

タンが(おに)じゃなくなり、ルーボが両足(りょうあし)(はし)ります。

ルーボが(うし)ろをかくにんしました。

だれもおいかけてきません。

≪タンのいったとおり、あんまりつかまらなくなった。みんなとおなじように、あそべる≫


















 8.ほんのすこしのおもいやり

また、タンがつかまりました。

(りょう)うでをいきおいよく(まえ)にだして、(からだ)をはこびます。

かた(あし)(はし)るルーボが、ほほえんでいます。

≪タン、気持(きも)ちを(かる)くしてくれて、ありがとう。(いま)、すごく(たの)しい≫

()ざしをうけて(くさ)が、(ひか)っています。

ルーボの元気(げんき)(こえ)でした。

「ぼくをおいかけたら、すぐにつかまっちゃうって。も~(おに)になっても、(たの)しいから平気(へいき)だよ」








 9.まとめ







やぁ、どふぁらずら。

がんばったルーボ、かっこいいずら。

それをささえた、みんなも!

んだが、やっぱり一番(いちばん)は、

ほんのちょっとのやさしさを、ルーボにむけた、タン。

感謝(かんしゃ)されるって、かっこいいずら。

ほんのちょっとのやさしさで、

(おとこ)()はかっこいい、(おんな)()はステキ、ずら。




おっと!

かっこい動物どうぶついるずら。

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