冒険て、わくわくする感じがして、してみたくなるよね。
本文は:物語風に5分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き
2.冒険は、あぶないこと・ものすごいちょうせん
3.自分のげん界をこえる・そこがべっ世界
4.べっ世界へは、かんたんにいけない
5.だから、ものすごいちょうせん
6.いつまでもできないので・ひみつのちょっとした技
7.べっ世界へ
8.ひとりだったら・大人といっしょに
9.まとめ
👒それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
まだ、みたことのない世界。
いきたい、いきたい、いきたい。
ぼくは、
その世界へ冒険する。
ぜったいに、いくってばぁ。
2.冒険は、あぶないこと・ものすごいちょうせん
細長い葉っぱをかさねた屋根です。
タウパが、頭をさげてのきをくぐり、母屋へはいりました。
ヤシの葉をあんだマットが、ゆか一面にしかれています。
「お父さん、海にもぐって遠くへいけば、けいけんしたことのない世界に、いけるんでしょう」
お父さんが、あぐらをかいています。
「べつの世界を、みにいきたいのか?」
「うん。ぼく、冒険したいんだ」
お父さんが、ほほえみました。
「冒険は、あぶないことをするんだ。わかってるのか?」
「うん。どふぁら兄ちゃんが、それはものすごい、ちょうせんだって」
3.自分のげん界をこえる・そこがべっ世界
「海にもぐって遠くへ、いけばいくほど、べつの世界に、ちかづくんだよね」
お父さんがこまったように、まゆげをよせました。
「タウパは真けんに、いこうとしてるのか?」
「だってぼく、べつの世界をみてみたい、自分のげん界にちょうせんしたい」
「げん界をこえたところが、べつの世界だ」
「でも、死なないって、どふぁら兄ちゃんがいってた」
「死ぬかもしれないぐらい、きけんだってことだ」
お父さんが、こわい顔になりました。
「ダメだ。そんな冒険、ゆるさん――」
タウパが、目を丸くしました。
4.べっ世界へは、かんたんにいけない
集落のまえの海は、おだやかで波がありません。
木のぼうが2本、はなれたところに立っています。
水中を泳ぐタウパが、ぼうをまわっていったりきたりしました。
ぼうのあいだに、どふぁらが立っています。
おへそから上を、海からだしていました。
タウパが、いきよいよく顔をだしました。
「す~~」
音をたてて、息をすいました。
「ふ~、くるしい。まただめだ。べつの世界へいくまえに、立ちあがっちゃうよ」
「うううっ、うう」
しゃべれないどふぁらが、うなります。
それがタウパには、なんていったかわかりました。
「そんなにかんたんに、いけるわけないだろうって。だよね、自分のげん界を、こえるんだもんね」
5.だから、ものすごいちょうせん
どふぁらは毎日、タウパにつきあいました。
「はっ、はっ、はっ、くるしい。これじゃあ、死んじゃうってばぁ」
タウパが、目を大きくしています。
「ぼうを、いったりきたりするからじゃないの。ずっと泳いで、遠くへいったほうが、楽なんじゃないの?」
どふぁらが、うでをくみました。
「うううっ」
「そうなんだ。泳がないで海にしずんで、じっとしててもいいんだ。だったら、ぼうをいったりきたりしたほうが、いいってばぁ。でも、息がくるしくて、くるしくて、がまんできなくて、立っちゃうんだもん」
どふぁらが、うなりました。
「だよね、くるしいのを、こえるんだよね。でもそれって? そっか、だからべっ世界か!」
6.いつまでもできないので・ひみつのちょっとした技
その日、タウパが泳ぎはじめるまえです。
「うん、ぜったいに冒険したい。自分のげん界をこえて、べつの世界をみるんだ」
タウパの目が、真けんそのものです。
「ううっ、ううううう」
「うん、わかった」
タウパが、△△で○○なこきゅうを、はじめました。
「ううっ」
さらにタウパのこきゅうが、◇◇になります。
タウパが海にしずみ、泳ぎだしました。
7.べっ世界へ
水中を泳ぎながら、タウパが思います。
≪すごい、いわれたとおりにしたら、ぜんぜん息がくるしくならない。今までより、たくさんぼうを、おうふくできる≫
どふぁらが、歩きだしました。
タウパのすぐそばに、いるようにします。
≪いつ、くるしくなるんだろう? こわいぐらい、くるしくならない。そっか、これってもう、べっ世界なのかも!?≫
タウパが、ぼうをまわります。
≪あれっ!みえてるはんいが、みえてるはんいが、せまくなる……≫
タウパの手足のうごきが、とまりました。
どふぁらが、タウパを引きあげます。
8.ひとりだったら・大人といっしょに
すなはまにうつった、ヤシの葉のかげです。
タウパが、目をさましました。
「あれっ、ぼく、なんか、まだ頭が、ボーッとしてる」
どふぁらが、あぐらをかいています。
「うううっ」
「そうなんだ、ぼく、気をうしなったんだ」
タウパが起きあがり、目をかがやかせました。
「だけど、ぜんぜん息が、くるしくなかったんだよ。みえてるはんいが、せまくなったと思ったら暗くなって、なんかほわんてして、楽だった。べっ世界ってすごい」
「ううっ、うう」
「自分の、げん界をこえたんだ。冒険、大せいこうだって」
立ちあがったタウパが、とびあがりました。
「やったー、えっ!」
立ったまま、どふぁらに顔をむけます。
「ひとりだったら、死んでたって。わかった、またやるとしても、どふぁら兄ちゃんといっしょにする。お父さんが、おこった意味がわかった」
9.まとめ
冒険は、
遠くへいかなくても、水を入れた家のふろでできる。
んだが、
ふろでも、きけんずら。
ちょうせんするなら、大人といっしょずら。
おっと!
こっちは、みんなでするずら。
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