言い訳って、かっこわるい。
それなのに、知らないうちに、いってるみたい。
本文は:物語風に4分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き <ほんとうのことだと、言い訳だって思わない>
2.情けない言い訳
2-1.どうどうとしてるけど
2-2.自しんまんまんだったのに・口ばっかり
2-3.子どもでも聞きたくない・しかも人のせい
3.ステキな言い訳
3-1.人と話すのが苦手・気分がわるくなる
3-2.ふ安になって、おなかをこわした?
3-3.ふ安いっぱいの顔
3-4.思いやった言い訳
4.まとめ
💞 それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き <ほんとうのことだと、言い訳だって思わない>
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
しっぱいしたりすると、つい、いっちゃう言い訳。
だけど、
ほんとうのことをいってると、
子どもは言い訳って、思わないんだってばぁ。
だから言い訳するな、っておこられると、
ほんとうのことなのにって……、
さみしくなる。
2.情けない言い訳
2-1.どうどうとしてるけど
ヤシの木のあいだに、となりの家がみえます。
そこに人があるいてできた道が、とおっていました。
どふぁらが、あるいて帰ってきます。
タウパが、家のゆかから、とびおりました。
「どふぁら兄ちゃん、おかえり、魚、いっぱいとれた?」
どふぁらがいっぽうの手に、茶色いぬののふくろを、持っています。
それを、うでをのばして、前につきだしました。
タウパが、首をかしげます。
2-2.自しんまんまんだったのに・口ばっかり
屋根のつくる日かげに、ヤシの葉をあんだマットを、しきました。
そこにどふぁらが、ぬののふくろを、ひっくりかえします。
口が、鳥のオウムのような青い魚が、マットをすべりました。
タウパのひじから指先ぐらいの、体長があります。
タウパが、足をひらいて立ちました。
「なんだ、5ひきだけじゃん。ひとりでもだいじょうぶだ、だくさんとってくるって、いってたのに」
2-3.子どもでも聞きたくない・しかも人のせい
しゃべれないどふぁらが、うなりました。
「うううううっ、ううっ」
それがタウパには、なんていったのかわかります。
「夕べ、ねむれないからっていって、ナコが遊びにきた。おかげで、ねむくて魚をとる漁が、うまくできなかったんだって」
タウパが、うでを組みました。
「ナコさんを相手にしたのは、どふぁら兄ちゃんでしょう。言い訳は、かっこわるい。そんなの子どものぼくでも、聞きたくないよ」
「ううう、うう」
「うるさい、ほんとうのことだ。魚がとれなかったのは、遊びにきたナコのせいだって、しかも人のせいにしてるし、さい悪」
3.ステキな言い訳
3-1.人と話すのが苦手・気分がわるくなる
ヤシの木のあいだを、人がならんであるける道が、つづいています。
タウパが横をあるく、女の子のクロクへ顔をむけました。
「だいじょうぶだよ。みんな行っちゃったけど、この調子であるいてれば、ちゃんと間にあうから」
クロクが、心配そうな表じょうをしています。
「おくれて、みんなからなにかいわれたら、わたし……」
クロクは、タウパとはふつうにしゃべれます。
ですが、ほかの人としゃべると、きんちょうしました。
そうすると、ふ安になって、気分が悪くなったり、目まいがしたりします。
タウパがクロクのかたに、かた手をおきました。
3-2.ふ安になって、おなかをこわした?
「タウパ、ちょっとごめん。わたし、トイレ」
道のいっぽうは、ヤシの木のあいだを行くと、すぐに海でした。
草むらをすぎたクロクが、すなはまをおりました。
海におしりをむけて、しゃがみます。
「ぼくは、ここで待ってるからね」
すなはまへむかって、大きな声でいいました。
ヤシの木によりかかります。
風が、タウパのむねを、そっとこすります。
≪どうしたんだろうクロク、おそいなぁ……≫
海のほうから聞こえてきました。
「タウパごめん、先に行ってて、わたしちょっと、おなかがへんかも?」
3-3.ふ安いっぱいの顔
クロクが、ヤシの木のあいだを、あるいてきました。
「あれっ! タウパ、待っててくれたの?」
「うん、いこう」
「急がないと――」
クロクが、走りだしました。
「ムリだよクロク、もう間にあわないよ」
クロクが、タウパにむきました。
クロクの顔いっぱいに、ふ安がひろがっています。
タウパが、え顔になりました。
3-4.思いやった言い訳
タウパやクロクの住む集落をすぎ、すこし行ったところで、待ちあわせです。
小学校のみんなで、ピクニックです。
道からはずれてみんな、草にすわっていました。
40才ぐらいの男の先生が、立ちました。
こしに茶色いぬのを、まいています。
「おそいじゃないか、おまえたち。まったく、みんなを待たせて――」
タウパがかた手を、頭のうしろにあてました。
「ちょっと家によったら、犬が水を飲みたがってて、井戸でくんだりしてたら、おそくなっちゃいました。ごめんなさい」
男の子から、声があがりました。
「なんだよタウパ、おれたちだってはやく、むこうへ行って、ヤシのじゅえきを飲みたいんだぜ」
「ごめん、みんな」
4.まとめ
クロクをかばって、
タウパの言い訳は、ステキずら。
それにひきかえ、おいらの言い訳は、
(;´д`)トホホ……
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