真剣や一生懸命って? 子供と遊びながら




*目にやさしい背景色を使用*











これ以上できないのが、それ!

なぁんて、いわれても……?








< 本文は:物語風に3分 >


目次

1.タウパの前書き <子どもは自分では、できてるつもり>

2.聞かれてもわからない

3.どういうことなのか、やって見せて

4.ブタをつかまえるあそび

5.お父さんとお母さんのからだが、宙を飛ぶ

6.両親に、あっけにとられ

7.ケガをしたからじゃない・ケガはしなくていい

8.まとめ <真剣やいっしょうけんめいは、あそびが一番>








それでは、物語のように、どうぞ














- そこは、さんご礁にかこまれたのしげる島 -







1.タウパの前書き <子どもは自分では、できてるつもり>


こんにちは、島に住む10才のタウパです。

自分では、

いっしょうけんめいやってる。

真剣にやってる。

できてるし、どういうことかわかってる。

はずなんだけど、

そうじゃないみたいなんだってばぁ。


















2.聞かれてもわからない

ヤシの木のあいだを、人がならんであるける道が、つづいています。

4年生のシンと、2年生のスンスが、小学校からいっしょにかえります。

「お兄ちゃん、ぼくにそんなこと聞いても、わからないよ」

「スンスだって言われるじゃないか、いっしょうけんめいにやれとか、真剣にやりなさいとか」

「そうだけど……」

「いっしょうけんめいとか、真剣とかって、いったいどういうことなんだ?」

「お兄ちゃんはなんでも、頑張ってると思うよ」

「そうだよな。それなのに、お父さんもお母さんも。どういうことなのか自分たちが、やって見せてって。そうじゃないと、言われてばかりじゃ、いやだよ」

















 

3.どういうことなのか、やって見せて

母屋の床、全体にしいたヤシの葉をあんだマットです。

そこに、お父さんとお母さんがむかいあって、あぐらをかいています。

お父さんは腰に茶色い布をまき、お母さんは茶色いふくを、ダボッときています。

ふたりの横に、シンとスンスがたっていました。

「だから、言うばっかりじゃなくて、どういうことか、やって見せてよ」

お母さんが、首をかしげます。

「わたしには、どうすればいいか……?」

お父さんが、あごをグイッとひきました。

「それじゃあ、4人であそぶか――」

お父さんが、たちあがりました。


















4.ブタをつかまえるあそび

お父さんがそれぞれの手で、若いブタのしっぽをつかんでいます。

「いいか、この2頭をつかまえるんだ。ブタを追いかけたら負けだ。ブタのほうが、足がはやい」

お母さんが、両腕を大きくひろげ、足をひらいて腰をおとしました。

「さぁ、どこからでも、いらっしゃい」

お父さんが、シンとスンスに顔をむけます。

「お前たちは、そこで突ったってていいのか? ふた手にわかれるんだ」

むきあうお父さんとお母さんのりょう側に、シンとスンスがたちました。

「よし、ふたりとも、もう少しさがって、お母さんも」

ブタが逃げようと、激しく鳴いています。

「それじゃあ、ブタをはなすぞ」

















 

5.お父さんとお母さんのからだが、宙を飛ぶ

ブタがはしりだしました。

それぞれ、お父さんと子どもたちのあいだを、突っ切ろうとします。

子どもたちが、ブタの行く手をふさぎました。

ブタがそれをかわし、横をすりぬけます。

「逃がさないわよ、えい」

お母さんのからだが、宙を飛びました。

ブタの前に落ちます。

「こっちは、俺だ」

お父さんが、ヘッドスライディングです。

それぞれのブタが、Uターンしました。

「そいつは、俺にまかせろ。お母さんは、そっちだ」

腰をあげたお母さんが、地面をけりました。


















6. 両親に、あっけにとられ

お父さんとお母さんのからだが、ブタの鼻先に落ちます。

ブタがそれをよけました。

お父さんとお母さんのからだが、地面のうえで回転します。

ふたりとも膝をまげ、かかとをブタの顔の前にだしました。

ブタがむきをかえたかと思うと、お父さんとお母さんが素早く反転。

ふたりの手が、ブタの足をつかみました。

ブタが、大きな声で鳴きます。

シンとスンスは、最初にうごいただけでした。

ふたりとも、お父さんとお母さんを、目を大きくして見ていました。

















 

7.ケガをしたからじゃない・ケガはしなくていい

お父さんとお母さんがそれぞれ、ブタを柵の上から中へいれます。

シンがお父さんの、一方の膝をゆびさしました。

「お父さん、ちょっとだけど血がでてるよ」

スンスがお母さんの、肘に目をむけます。

「お母さんも、ケガしてる」

お父さんとお母さんが、傷をかくにんしました。

「なぁに、これぐらい、どってことない。真剣だったから、気づかなかったんだ」

「そうね、わたしもいっしょうけんめいだったから、痛くなかったわ」

「だがな、ふたりとも、ケガをしたから真剣や、いっしょうけんめいなんじゃないぞ。ケガは、しないほうがいいんだ。お父さんもお母さんも、もっと上手だったら、ケガをしてない」








8.まとめ <真剣やいっしょうけんめいは、あそびが一番>







こんにちは、どふぁらずら。

子どもに、

真剣や、いっしょうけんめいを見せるのは、

あそびがいいずら。




おっと!

子どもたちだけで、挑戦するのもいいずら。








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