自分の時間:どうやって持とう?




*目にやさしい背景色を使用*











いそがしい!

だから、フ~ッ、と息をぬいて……。








< 本文は:物語風に3分 >


目次

1.タウパの前書き <子どもを見ててって、たのまれた>

2.星とヤシの木とカニのお話

3.みんなちがうのに、おなじ・おなじだから、わかりあえる

4.みんな、たくさんの人を見てる

5.見てるだけじゃない・どうしてだかわかってる

6.人の気持ちをわかってるから、おなじ

7.子守りをたのんだ・自分の時間が持てた

8.まとめ








それでは、物語風におくります















- そこは、さんご礁にかこまれたのしげる島 -








1.タウパの前書き <子どもを見ててって、たのまれた>


こんにちは、島に住む10才のタウパです。

自分の時間て、いったいなに?

そんなの持とうなんて思ってないし。

ぼくは、おばさんに子どもを見ててって、たのまれた。

だから、

お話を、することにしたんだってばぁ。

















 

2.星とヤシの木とカニのお話

ひくい軒へむかって雨が、気持ちよくながれると、葉をふいた屋根が長持ちします。

母屋の屋根裏が一番高くなった下あたりに、ルルンをまえにタウパが、あぐらをかいていました。

「この丸い石が星さんで、この細い石がヤシの木さん、それでこの四角い石がカニさんだからね」

ヤシの葉をあんだマットの、やぶれたところからタウパが、下にしいてある白い石を、3つえらびました。

ルルンが、石を指さします。

「ほーさん、やぁさん、にぃさん」

「そうだよ、星さんと、ヤシの木さんと、カニさんが、話しをするんだ」

















 

3.みんなちがうのに、おなじ・おなじだから、わかりあえる

3つの石が、枯れて茶色くなったマットに、ならんでいます。

「それでね、それでね、星さんとヤシの木さんとカニさんの、みんなが言うんだよ。自分たちは、おなじだって」

ルルンが四角い石に、人さし指をあてました。

「そうだよね、カニさんは小さいし、ヤシの木さんは背が高い、星さんは光ってて、みんなちがうのに、おなじだなんて、へんだよね」

タウパがあぐらをかいたまま、顔を石のうえにだしました。

顔がちかづき、ルルンがうれしそうです。

「それでね、星さんとヤシの木さんとカニさんが、みんなおなじだから、とっても話しやすいんだって。おなじだから、わかりあえるんだって」

















 

4. みんな、たくさんの人を見てる

「ぼくはずっと、星さんとヤシの木さんとカニさんの話を、おとなしく聞いてたんだ」

タウパが丸い石を、人さし指と親指でつまみました。

「夜、空にいっぱい光ってる星さんはね、地球にいる人ぜんいんが見えるんだって」

こんどは細長い石を、つかみました。

「ヤシの木さんは島のどこにでも、立ってるでしょう。だから、島中の人を知ってるんだって」

タウパがカニさんの石に、持ちかえました。

「集落のまえの浜に、いっぱいいる白っぽいカニさんだよ。カニさんは、その集落の人たち、みんなのことがわかるんだって」


















5.見てるだけじゃない・どうしてだかわかってる

タウパがまた顔を、まえにだしました。

その頭に、ルルンのふりおろした片手があたります。

「いたっ!」

ルルンが、奇声をあげました。

「それでね。だから星さんとヤシの木さんとカニさんはみんな、嬉しい笑顔や辛いなみだを、たくさん見てるんだって」

顔を引いたタウパが、胸のまえで手をあわせました。

「見てるだけじゃなくて、その人がどうして嬉しかったり、辛かったりするのかを、わかってるんだって」

















 

6.人の気持ちをわかってるから、おなじ

ルルンが3つの石に順番に、人さし指をおいていきます。

「ほーさん、やぁさん、にぃさん」

タウパが、笑顔になりました。

「ルルン、じょうず、じょうず。あたってる、すごい、すごい」

笑顔のままです。

「そう、だから、星さんとヤシの木さんとカニさんは、話すととっても、わかりあえるんだって。みんな、人の気持ちをわかるから、おなじなんだって」

笑顔をルルンに近づけました。

「ぼくはいつも話を聞いてるけど、星さん、ヤシの木さん、カニさんがみんな、思いっきり笑って楽しそうだったり、ものすごく真剣だったり、悲しそうに言葉をつまらせたりして、話したりするんだよ」


















7.子守りをたのんだ・自分の時間が持てた

ルルンが、片腕をあげて指をさしました。

タウパがそっちへ顔をむけます。

「あっ、おばさん、おかえり」

ルルンのお母さんが、母屋の軒をくぐりました。

ふたりにむいて、あぐらをかきます。

「ルルンを見ててくれて、ありがとうね、タウパ」

タウパが首を横にふります。

「どってことないってばぁ。ルルンにお話をしたんだけど、そうしたら話すまえより、みんなが言ってる、おなじってことが、よくわかった。なんか、ぼくにとって、いい時になったんだってばぁ

お母さんが、笑みを深めました。

「わたしも、ずっとやれなかったことができたわ。ゆったりした気持ちですごせて、スッキリしちゃった。たすかったわ」







 

8.まとめ






 

こんにちは、どふぁらずら。

自分の時間。

ふたりとも、持てたみたいずら。



 

おっと!

こんな時間の持ち方もいいずら。

・想い出がよみがえる >








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