人に迷惑をかけないんだから、ちがったっていい。
< 本文は:物語風に2分 >
目次
1.タウパの前書き
2.なにがしたい?
3.望みはない
4.あたりまえに生きるしかないのか?
5.まわりからの反感
6.まわりを思いやる・明日をかえる
7.まとめ<見つけたら幸運>
それでは、物語のように、どうぞ
1.タウパの前書き
ぼくの、ひいおじいちゃんとグルジさん、仲よしなんだってばぁ。
グルジさんはよく、人から相談をうける。
ぼくのひいおじいちゃんも、やさしいけど、
グルジさんは、もっとやさしいみたい。
2.なにがしたい?
こがらな大人なら、ほんの少し背伸びをして、おしりをのせる高さです。
乾燥したヤシの葉の芯をしきつめた床に、グルジがあぐらをかいていました。
「こっちじゃ、ここに座れ」
日に焼けて褐色の肌をした上半身をまえにたおし、グルジが片手で床をたたきました。
「ヤシの木のぼりが、だれよりもはやくなりたいか、ヤシの芽でつくるカヌーの競争に勝ちたいか、人が乗って海へ漁にでるカヌーをつくりたいか、かしらとして大きな集会場を建てたいか、どれじゃ」
20才になる男のレイソが、グルジをまえにしてあぐらをかきました。
レイソが首を横にふります。
「おぬしぐらいの年じゃったら、要望はそんなものじゃろうが、どういうことじゃ」
3.望みはない
レイソの腰にまいた茶色い布から、りょうほうの膝がでています。
そこに、りょう手をつきました。
「これからなん年かのあいだ、どう生きていけばいいのか……?」
グルジが上体をひきました。
「ほ~ぉ、先を考えるとは、高尚じゃ。それで、望みはなんじゃ」
「ありません」
「なぬっ! 望みがない? それで先をどう生きるかとは、どういう意味じゃ?」
4.あたりまえに生きるしかないのか?
レイソが、腕を組みました。
「両親に、結婚するようにいわれました。ですが、それでいいんでしょうか?」
「おぬしの年ごろじゃったら、結婚するのがあたりまえじゃが……。おぬしはなにがいいたい?」
腕をおろしたレイソが首を、ほんの少しかしげました。
「そのあたりまえ、なんですが、それしか生きかたが、ないんでしょうか?」
グルジがまた、上体をひきました。
「おぬし、まさか――」
レイソの瞳が、グルジの目にむいています。
「う~ん、なるほど、そういうことじゃったか」
5.まわりからの反感
「わしが結婚するより、ずっとまえからじゃ、あたりまえが繰りかえされてきた。わしは、いつか、おぬしみたいな者が、あらわれるんじゃないかと、思っとった」
レイソが目を、かがやかせました。
「それじゃあ――」
「おぬしの思うように生きてみるじゃ。まわりからの、風あたりが強いかもしれん。いや、強いじゃろう。まわりが、自分たちとちがう生きかたを、うけいれるのは容易じゃなかろう。おぬしにはその反感をかう、覚悟がひつようじゃ」
6.まわりを思いやる・明日をかえる
レイソが身をのりだしました。
「グルジさんが、認めてくれるだけで、心強いです」
ほほ笑んだグルジが、しっかりあごをひきます。
「なぁに、うけいれがたい者を、思いやればいい。それでも、つらくなるじゃ。そうしたら、わしのところへ来るがいい。どこまで支えられるかわからんが、おぬしのような者が、ずっと先の明日をかえるじゃ」
7.まとめ <見つけたら幸運>
こんにちは、どふぁらずら。
自分の生きかた。
見つけたら幸運ずら。
やるしかないずら。
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