そんなに、きんちょうするって、思わなかった!
本文は:物語風に3分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き <こわい・たいへんなことになる>
2.できなかったら、ぜんめつ
3.やらなければ、かわらない
4.決めるには、勇気がいる
5.やるのには、強い思いがこもる
6.きんちょうして、からだがおかしくなる
7.まとめ
それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き <こわい・たいへんなことになる>
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
しっぱいが、こわい、
できなかったら、たいへんなことになる、
だけど、
やらないと今のまま、かわらない。
なやんでるチコは、ぼくの友だちなんだってばぁ。
2.できなかったら、ぜんめつ
「チコちゃんは、花だんをもってるでしょう。チコちゃんの花だんで、このサララを育ててほしいの。このサララ、家のたつ集落に、もうこれしかのこってないの。お花のことがよくわかるチコちゃんだったら、ふやせるでしょう。ふえたら、集落のいろんなところに、植えましょう。花がさいてきれいよ」
おばさんから、たのまれたときのことを、思いだしました。
チコが、花だんを前にして、たっています。
≪どうしようサララ、あと2つになっちゃった。そのうち1つは、林の土を根のまわりにたしたのに、そっちのほうが、元気がなくなってる≫
2つとも花は、さいていません。
元気のないほうは、細ながい葉っぱが、茶色っぽくなっています。
3.やらなければ、かわらない
チコがしゃがみました。
≪林の土をたしてもダメだったし、どうしよう。元気なほうのサララは、葉がみどり色をしてるけど、したをむいてる。このままだったら、ほかのサララみたいに、死んじゃう≫
チコの指が、その葉にふれます。
≪どうすればいいのか、おしえて……。あなたが集落から、いなくなっちゃうのなんて、ぜったいにダメ≫
こんどは、茶色っぽくなった葉に、そっとさわりました。
≪なにかしなきゃ。しなかったら、今までとかわらずに、死んじゃう≫
4.決めるには、勇気がいる
花だんは、家のたつしきちをかこむ、ヤシの木のちかくにありました。
ヤシの葉にかこまれた空に、星がたくさん光っています。
≪サララの茶色っぽくなった葉が、もうこんなに茶色くなっちゃって。ごめんなさい、わたしがサララのこと、わかってあげないから……≫
チコが、なみだを流しました。
サララを前に、ひざをかかえてすわっています。
≪さいごのひとつ、こわい。だけどわたしがどうするか、決めないと。勇気をださなきゃ≫
チコは、ねむらずに考えました。
5.やるのには、強い思いがこもる
林から土をとってきました。
それをすなはまのちかくの、すなっぽい土とよくまぜます。
≪その土を入れたところに、サララをうえかえて。よし、あとはお水をあげて……≫
チコがサララを前に、ひざをかかえてすわりました。
≪おねがい、かならず元気になって、それで花をさかせて≫
チコがなんまいもの細ながい葉を、みつめます。
≪お昼やすみになったら、走って帰ってきて、お水をあげるからね≫
6.きんちょうして、からだがおかしくなる
小学校へいくときも、じゅ業ちゅうも、です。
≪どうしよう、元気にならなかったら、どうしよう≫
チコは、サララのことが、頭からはなれません。
≪おねがいだから、おねがいだから、元気になって……≫
きんちょうして、むねがくるしくなりました。
≪どうしたんだろう≫
チコが教室のゆかに、よつばいになります。
≪からだがおもい、気分がわるくなってきた≫
きんちょうしたストレスからです。
7.まとめ
やぁ、どふぁらずら。
やらなきゃ、かわらない。
んだが、
やったら、やったで、
からだが、おかしくなるぐらい、
きんちょうするずら。
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