AI
あたまがいいからって、心のなかまでわかるのかな?
本文は:物語風に4分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き
2.べっ世界のようなステキな絵
3.思いがない
4.気持ちがつたわってくる
5.技術じゃない思い
6.どっちもいい
7.技術と思い
8.まとめ <思いは生き物のもの>
それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
ふたりの上きゅう生のかいた絵。
どうしてなんだろう?
りょう方じょうずなのに、ちがう。
どっちでもいいからぼくも、うまくなりたいってばぁ。
2.べっ世界のようなステキな絵
葉っぱをかさねた屋根を、4本の柱がささえていました。
教室で、黒板にむき、6年生たちがはなしています。
「えんぴつでかいたこの絵、なんてステキなの!」
「おれもそう思う。ヤシの木のあいだに見える海に、海鳥がおきへむかい、それにめがけてイルカがジャンプしてる」
「この島の海じゃないみたい。ヤシの木のあいだをすぎると、まるでべつの世界ね。きれいだわぁ」
「レロン、おまえ、どうすれば、こんなのがかけるんだよ?」
レロンがかた手で、あたまをかきました。
「ぼく、わかるんだ。どうすれば、じょうずな絵に見えるか。りょうがわの木のいちとか太さとか、イルカや鳥をすこし大きくかいたり、色をこくした方がいいところとかが……」
3.思いがない
女の子が顔を、レロンにむけました。
「かきかたがわかるなんて、すごいわ」
「それ、よかったら、あげるよ」
「えっ、こんなステキな絵、もらっていいの――」
レロンのかた手がまた、あたまをかきます。
「またかけばいいし、ぼくはべつにこの光けいが、すきなわけじゃないから」
4.気持ちがつたわってくる
「だったらキキ、おまえのかいたこっちの絵は、おれにくれ」
「そうだね、この絵もいい」
「犬がおすわりして、こっちを見てる。白い画用紙に、えんぴつでかいた犬だけなのに、どうしてなんだろう?」
そういって女の子が、あたまをかしげました。
「だって、犬の気持ちが、つたわってくるでしょう?」
「おう、わかるぞ。動きだしたくて、動きだしたくて、がまんしてるぜ」
「今にも前足をあげて、とびついてきそう」
「そこにあるのは食べ物や、なかよしの犬じゃない。キキ、おまえだ――」
5.技術じゃない思い
「だからキキ、この絵はおれにくれ」
キキがあわてたように、かた手を顔の前でふりました。
「だめ、だめ、だめ。この犬、トツっていうんだけど、ぼくはトツがだいすきだから――」
「もしかしておまえ、トツの前でこの絵をかいたのか?」
キキが小さく、あごをひきます。
「そうだよ。ぼくはレロンみたいに、どうすればじょうずな絵がかけるか、わからないから、トツをじっと見つめてかいたんだ」
女の子が、かんしんしたようにうなずきました。
「絵からとびだして、犬がだきついてきそう!」
6.どっちもいい
そこにいるみんなが、2枚の絵を見くらべます。
「イルカの絵は、カッコイイぞ」
「そうだな。島で一番えらい長への、おくり物としてつかえるぐらいだ」
そこにいる全員が、あたまをたてに、なん度も動かしました
「犬の絵は、犬のトツがキキをだいすきって、気持ちがつたわってくるわ」
「そうねぇ。もっと小さな子どもたちが、ここにいたら、みんな犬の首に、とびついていくわね」
また全員が、なん度もうなずきます。
7.技術と思い
「おなじ絵なのに、どうしてこんなに、ちがうのかしら?」
レロンが、みんなの方へむきました。
「キキの絵には、キキの思いがこもってる。なかよしで、だいすきで、たいせつで、そんなキキのトツへの思いが――」
レロンが、自分のかいた絵を前にします。
「それにひきかえぼくは、イルカに対する思いなんてない。あたまで考えてかいたんだ」
レロンがまた、みんなにむきました。
「だけど、技術っていうのを高めれば、思いがこもってるように、見せられるかもしれない――」
8.まとめ <思いは生き物のもの>
やぁ、どふぁらずら。
AI
思いのこもったようにできる。
すごいずら。
んだが思いは、
それを感じられる、生き物のものずら。
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