美しいゴミ




- この(いろ)はいけい 👀()にやさしいからね -











どこのくにってむかしはゴミがきれいだったはず。

(いま)は、いやなにおいまでするのかもしれない。








本文は:物語風に3分

<ふりがな> 小学3年生~


もくじ

1.タウパの前書き

2.おちてるのは、木のえだや葉っぱ

3.貝ガラはもえないけど

4.家のにわで作業

5.ゴミの集まるあな

6.まとめ








それじゃあ、物語(ものがたり)みたいに、いくよ















― そこは、さんご(しょう)にかこまれたのしげる(しま) ―








1.タウパの前書(まえが)


こんにちは、(しま)()む10(さい)のタウパです。 

(しま)(ひと)たちは、きれいずき。

(あさ)おきたら自分(じぶん)(いえ)のにわだけじゃなくて、

集落(しゅうらく)をとおる(みち)や、集落(しゅうらく)のまえの砂浜(すなはま)を、

ほうきでそうじする。

日様(ひさま)がでるちょっとまえから、はじまるんだってばぁ。


















2.おちてるのは、()のえだや()っぱ

スラッとのびるヤシの()のあいだに、となりの(いえ)がみえています。

()をかさねた屋根(やね)ののきを、こしを(ふか)くまげてくぐり、(おんな)(ひと)がそとへでてきました。

そのすがたを遠目(とおめ)にみたタウパが、ヤシの()をあんでつくったカゴを、ひっくり(かえ)します。

(まる)くほったあなに、ゴミをすてました。

「まったくも~、ぼくばっかりはたらかせて、今日(きょう)はしょう学校(がっこう)やすみだからって」

タウパがひっくり(かえ)したカゴを、あなのうえでゆすりました。

「こんな(あさ)はやくから、(かあ)さんがほうきではいて、あっちこっちに(あつ)めたゴミを、ひとりではこばせるんだから――」

からになったカゴをさげて、あるきだしました。

















3.(かい)ガラはもえないけど

のぼった太陽(たいよう)が、屋根(やね)のかげを地面(じめん)にうつしています。

そこにヤシの()をあんだマットをしき、タウパがお(とう)さんとお(かあ)さんと食事(しょくじ)をします。

「タウパ、いいぞ、そうやってイモも(かい)も、たくさん()べるんだ」

「そうよ、それでお(とう)さんみたいに、(おお)きなからだになるのよ」

ほっぺをモグモグさせながらタウパが、お(とう)さんとお(かあ)さんに(かお)をむけました。

「そんなこといわれたって、そろそろお(なか)いっぱいだし――」

タウパがきれいにするように、りょう()をこすりあわせました。

「ごちそうさまでした」

「だったらタウパ、この(かい)のカラを、ゴミのあなに()っていってくれる」

タウパがカラのはいったカゴを、りょう()でつかみました。

「うわっ、おもっ! いっぱい()べすぎ


















4.(いえ)のにわで作業(さぎょう

どふぁらがオノをつかって、()(かわ)をむいています。

≪しっぱいしたずら。(かわ)がかたくなってむきずらいずら。やっぱりきのうのうちに、(はやし)やっとけばよかったずら≫

自分(じぶん)()くびぐらいの(ふと)さの()のさきを地面(じめん)につき、ななめにするように()っています。

≪んだが、おいらは(しま)のれんちゅうみたいに、夜目(よめ)がきかない。くらくなったらあるけないずら、(かえ)ってくるしかなかったずら≫

オノを()にそって、いったりきたりさせました。

≪んだが、ぜんぶの()(かわ)を、なんとかむけそうずら≫

どふぁらが、(かわ)のついているべつ()をつかみました。


















5.ゴミの(あつ)まるあな

(はやし)でやっとけば、(かわ)はそのままで、そうじしなくてよかったずら≫

どふぁらがほうきを()って、ちらかった(かわ)()くずを(あつ)めました。

≪けっこうな(りょう)ずら。カゴがひつようずら≫

ほうきを()ってカゴをとりにいきました。

≪まったく、おいらはまだまだ修行(しゅぎょう)がたりないずら。こんなよけいな作業(さぎょう)をするとは……≫

ゴミのあなのうえでカゴをひっくり(かえ)します。

今朝(けさ)タウパがすてた、かれおちた()っぱや()のえだがもりあがって、それをつぶすように(くち)(おお)きくひらいた(しろ)っぽい(かい)ガラがどっさり、ほんでもっておいらのすてた、()(かわ)がこんもりして。これがゴミずら。なんて(うつく)しいことか! ()(かわ)からあおくさい、いいかおりがしてきそうずら≫








6.まとめ







やぁ、どふぁらずら。

(うつく)しいゴミ。

そりゃあ、あたりまえずら。

(ひと)のつくった(もの)がない。

あながいっぱいになってもやしても、イヤなにおいがしないずら。




おっと!

これはゴミじゃないずら。

・真珠(しんじゅ) >







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