決してすきなことじゃない。
だけどこつこつ、つづけた。
だから、ムキにならないのかな?
本文は:物語風に4分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き
2.ひっしにはしっても
3.どんくさいから
4.ひっしにはしる、でもムキにならない
5.みんなで楽しく
6.スリルがあっておもしろい
7.これからもつづける
8.まとめ
それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
イククは、同きゅう生の女の子。
海や林で、みんなとあそんでる。
楽しそうなんだってばぁ。
そのために、練習をつづけてるんだよ。
💦 そのページを先によむなら、こっち >
2.ひっしにはしっても
海べに、家のたつ集落があります。
それぞれの家のたつしきちが、ヤシの木にかこまれていました。
集落からヤシ林へ、すこしはいったところでした。
すっぱだかの子どもたちが、おいかけっこをしています。
≪どんなにひっしに、はしってもにげられない。わたしは、ヤシの木のあいだにしげってる、木のかげにかくれなきゃ≫
イククが心のなかでいいました。
イククはからだが小さくて、目がパッチリしていました。
3.どんくさいから
ヤシ林には、つよい日がさしこんでいました。
草むらをはしる子どもたちの、はしゃぐ声がひびきます。
≪アッ、オニの男の子が!≫
枝や葉のかげでイククが、からだをちぢめました。
≪よかった、いっちゃった。でも、ずっとここにいたら、つかまる≫
イククがしゃがんだまま、葉っぱのよこをすすみました。
葉っぱのすきまから、はしってる友だちをみます。
≪いいなぁ、わたしは、どんくさいから、あんなにはやくはしれない≫
イククが葉っぱのかげを、いどうします。
≪いやだ、こっちににげてこないで!≫
4.ひっしにはしる、でもムキにならない
はしってきたオニの女の子が、とまりました。
「こんなところにかくれて、イククがオニだからね」
大きな声でいい、にげていきます。
≪よし、おいかける。いっしょうけんめいにはしる。でも、わたしはムキにならない≫
イククが草むらを、年下の男の子をおいかけてはしりました。
≪あの子、足がはやいわ。もっと小さな子をおいかけなきゃ≫
2年生の女の子が、ひめいをあげてはしります。
「ほら、つかまえた。オニがかわったからねぇ」
イククが声を、すらっとのびるヤシの木のあいだへ、ひびかせました。
5.みんなで楽しく
イククより小さな子が、オニです。
イククがかくれずに、草をけりながらはしりました。
「きゃあー、おいかけてこないで――。風をきるって気持ちいい」
オニが自分より、小さな1年生をつかまえました。
1年生の男の子がひっしに、おいかけます。
高がく年の男の子が、いっしょうけんめいに、はしってるふりをしました。
足とうでを、はやくうごかしています。
「うわぁ、おまえはしるのはやいな! つかまっちゃったじゃないか。おれがオニだぞ」
1年生の男の子が、うれしそうな顔をしてにげだしました。
6.スリルがあっておもしろい
≪わたしがおいかけられたら、すぐにつかまっちゃう。かくれなきゃ≫
イククがヤシの木のかげに、立ちました。
≪よし、みきのよこから、オニをのぞくようにして≫
みきにかくれながら、みきをまわるようにいどうします。
≪うわっ!オニがおいかけて、こっちにはしってくる――≫
イククがそこに、しゃがみました。
≪だめだ、つかまっちゃう――≫
オニがはしりすぎます。
≪やった! みつからなかった≫
「やばっ! イククをみのがすところだった」
オニが、もどってきました。
「みんな、イククがオニになったぞ」
7.これからもつづける
≪風をきってはしるのって、気持ちいい≫
イククが足で草をけります。
≪わたしは、同きゅう生や上きゅう生だって、おいかける。つかまえられないけど、ゆっくりでもはしる練習をしなかったら、おいかけることも、できなかったかもしれない≫
同きゅう生がいきよいよくはしって、にげました。
上きゅう生が、かんたんにイククを、ふりきります。
≪いつかかならず、つかまえる。これからも毎日、練習をつづけなきゃ≫
イククが小さい子をおいかけ、子どもたちのはしゃぎ声が、大きくなりました。
💦 どんくさいイククのページは、こっち >
8.まとめ
やぁ、どふぁらずら。
ひっしにやる。
んだが、
ムキにならない。
こつこつ、練習をつづけてきた。
んだから、できるのかもしれないずら。
おっと!
こっちはやって、こうかいずら。
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