それじゃあ、魚になって、魚をみるよ。
本文は:物語風に3分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き <海と川、やりかたはおなじ>
2.魚とおなじ高さ
3.とびあがって水中へ
4.水中へ、すべりこむように
5.水底で、じっとしずかに
6.魚になって
7.まとめ <プールでつかうゴーグルでいい>
それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き <海と川、やりかたはおなじ>
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
みんなのところには、水族館ていうのが、あるんでしょう。
息をしながら魚を見るって、すごい。
だけど!
海や川だと、魚になれるんだってばぁ。
やりかたは、おなじだから。
それじゃあ、魚になって、魚を見るよ。
ここには、川っていうのがないから、海でね。
2.魚とおなじ高さ
海から顔をだしたタウパが、大きな声をだします。
「どふぁら兄ちゃんも、いっしょにやろうよ」
どふぁらが、すなはまに立っています。
「うううううっ」
しゃべれないどふぁらが、うなります。
それが、なんて言ったか、タウパにはわかりました。
「おもしろいってばぁ。魚とおなじ高さになって、魚を見るんだってばぁ。そうすると魚になった、気がするんだってばぁ」
「ううっ、うううう」
「むずかしくないってばぁ。やりかた教えてあげるから、おいでよ」
こしにまいた、茶色いぬのです。
どふぁらが、短くまきなおしました。
3.とびあがって水中へ
海底は、白いすなです。
どふぁらがこしまで、海につかりました。
「じゃあ、どふぁら兄ちゃん。両足は、自分のかたのはばと、おなじぐらいにひらいて」
横に立つどふぁらに、タウパが顔をむけました。
「息は、いっぱいじゃなくて、ほどほどにすったら、止めるからね」
タウパが息をすい、口をむすんで、止めるふりをしました。
「そうしたら両足で、ジャンプするんだよ。こんな感じ」
タウパが、とびあがりました。
「軽くとべば、平気だから」
着地したタウパが、むねから上を、海からだしています。
4.水中へ、すべりこむように
「本番は、とびあがったら、そのまましずむから。着地しないで両足を、のばしたまま、うしろにいくようにして、むねが前にたおれる感じ」
タウパが、海からだしたかた手を、ななめにしました。
「むねが、ボチャンて、海面をたたかないように。こんな感じで」
タウパのかた手が、ななめにすべりこむように、しずみます。
「ここがポイントだよ。うしろにいく足に、引かれてすべりこむように、しずむからね。水底に、うつぶせになるから」
タウパがやって見せ、どふぁらが練習します。
5.水底で、じっとしずかに
「水底に、うつぶせになったら、うかびあがる前に、息を一気に、はきだすんだよ」
タウパが、ふーっと息をはき、口をむすびます。
「ぜんぶはくと、すぐに苦しくなるから、体がういて、いかないぐらいにはいて。ういていきそうになったら、もう少しはいて」
タウパが、ほほえみます。
「そうすると、楽に水底にいられる。すなに、むねやあごをつけると、安心するから。しずかにしてるんだからね」
どふぁらが練習し、すぐにできるようになりました。
6.魚になって
タウパとどふぁらが、いっしょにしずみます。
白いすなの海底に、うつぶせになりました。
しずかに、じっとしているだけで、魚が近くにきたりします。
おとなのひじから指先ぐらいある、銀色にかがやく魚です。
10びぐらいの、むれです。
タウパのななめ前から、ゆっくり泳いできます。
タウパとどふぁらが、魚とおなじ高さで、魚を見ています。
むれが、すぐそこを通ります。
タウパが、体をはん転させ、むれについて、泳ぎだしそうになりました。
7.まとめ <プールでつかうゴーグルでいい>
やぁ、どふぁらずら。
水中マスクは、いらない。
プールでつかうゴーグルで、いいずら。
海水浴場や川には、いがいと魚がいる。
魚のほかにも、よく見ると、いろんな生きものがいて、楽しいずら。
おっと!
川は、魚になってながれてるだけで、おもしろい。
立ちあがったら、足がつかない!
なんてことにならないよう、注意するずら。
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