10才の壁がない環境:健よかな子供たち




*目にやさしい背景色を使用*











壁がないのが一番!








< 本文は:物語風に2分 >


目次

1.タウパの前書き <どうして壁が、できるんだろう・ここにはないよ>

2.家族と協力しあう・頼られている

3.年のちがう子供たちがいっしょに・卑屈にならない

4.自然と友だち・感性が育まれる

5.遊びながら想像力や思いやりが育つ

6.まとめ








それでは、物語風におくります














― そこは、子供たちがはだしで走るのしげる島 ―








1.タウパの前書き <どうして壁が、できるんだろう・ここにはないよ>


こんにちは、島に住む10才のタウパです。

エッ、10才の壁って見えないの!

それなのに、うまく乗りこえないといけないって、

そんなの、むずかしいってばぁ。

どうしてそんな、

たいへんな壁が、できるんだろう?

島にはそんなの、ないんだって。


















 2.家族と協力しあう・頼られている

軒先に立つタウパに、家の中からお母さんが顔をむけます。

「タウパ、豚に、お水をあげたの?」

「うん、忘れないように、小学校から帰ってすぐに、あげたよ。暑いから、水がないとかわいそう。豚が、ぼくを頼りにしてるんだ」

そう言ったタウパに、黒い犬が飛びつきました。

「うわっ、やめろ!」

犬に押されて、タウパがよろけます。

「よし、遊んでほしいなら、ついてこい」

走りだしたタウパの横に、犬がならびました。

お母さんの声が、追いかけてきます。

「タウパ、林へいくなら、豚のエサがあったら、もってきて」

「わかった――」

タウパは家族から、頼られています。


















 3.年のちがう子供たちがいっしょに・卑屈にならない

林に入ると、小学生が10人ぐらい、木登りをしていました。

木の根もとで、1年生の男の子が、もたついています。

「ロン、ロンはまだ、小さいんだから、この木はムリだよ。もう少し大きくなったら、登れるから。下で、登り方をみてな」

根もとをはなれたロンが、木の上のお兄ちゃんや、お姉ちゃんたちへ、目をむけました。

木の上にいる上級生が、枝にいる年下の子へ顔をむけました。

「そこで立ったら、あぶないから、幹にだきついて、登るんだ」

女の子が、足を入れかえられずに、立ち往生しています。

別の枝から、年上の女の子が言います。

「こまらないように、どうやって進むか、先の枝をみて考えるの。一段おりて、やりなおし。そうすれば、できるから」

できなくても卑屈になりません。


















 4.自然と友だち・感性が育まれる

木からおりた子供たちが、海へ走ります。

上級生の女の子が、となりを走る下級生に顔をむけました。

「たおしっこ、するわよ」

走りながら、男の子が言いました。

「たぶん今なら、海がちょうどいい、深さのはず」

毎日、海の深さがかわります。

月の満ち欠けにあわせて、潮の干満がくりかえされます。

子供たちは、月や海のうごきを意識していません。

自分の一部のように感じています。

今、太陽がどのへんにあるのかも。

ヤシの木のあいだに、海が広がります。

「ほらやっぱり、いい深さだ!」

 想像をこえて勘が育ちます。


















 5.遊びながら想像力や思いやりが育つ

集落をかけぬける子供たちに、他の子供たちがまざります。

20人ほどの子供が、浜をかけおり海へ飛びこみました。

一番小さい子の、おなかぐらいの深さです。

上級生の足に、ふたりの下級生が、後ろから抱きつきました。

上級生が前にたおれます。

別の上級生の男女が言います。

「ふたりとも、よくやったぞ」

「いっしょに、上に乗るわよ」

上級生がたおれた男の子の背中に乗り、下級生が上級生の手につかまって、腰とおしりに乗りました。

「そろそろ、どかなくっちゃ」

上級生が下級生に、顔を近づけます。

「くるしくなる前に、だよ。相手のことを考えるんだ」

相手の状態を想像し、思いやります。








 6.まとめ







こんにちは、どふぁらずら。

島の子供たちは、10才の壁と無縁ずら。

んだが、

あと100年もしたら、

心が、縮こまらずにはいられない、

かもしれないずら。




おっと!

子どもをまもるずら。

・まわりが気づけ >








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