あなたなら、どう生きるんだろう?
< 本文は:物語風に2分 >
目次
1.タウパの前書き <終わるなんてありえない>
2.明日がこないなら・もっと遊びたいし、ごはんを食べたい
3.一日が長く感じるより、あっという間がいい
4.あっという間は、生きてる感じがする
5.あっという間は、いっしょうけんめいの繰りかえし
6.まとめ <あっという間の繰りかえし>
1.タウパの前書き <終わるなんてありえない>
こんにちは、島に住む10才の、タウパです。
どふぁら兄ちゃんが、へんなこと言います。
明日の朝、
太陽がでたら、島がなくなるんだって。
深い深い海の底に、人間もいっしょにしずむんだって。
そんなこと、ありえないってばぁ。
2.明日がこないなら・もっと遊びたいし、ごはんを食べたい
「えっ、いやだよ、そんなの」
海にむいて浜にすわるタウパの前を、白っぽいカニが歩いています。
「うううっ」
横にあぐらをかく、どふぁらが、うなりました。
それがタウパには、なんて言ったのか、わかります。
「意味、わかってるってば。明日がこないって、今夜、眠ったら死ぬのとおなじなんでしょう。そうだとしたら、どうするかって?」
タウパがカニにむかって、砂をほうりました。
「だから、いやだってばぁ。明日も明後日も、もっと、もっと、遊びたいし、ごはんも食べたい」
ヤシの葉のつくる日陰です。
白い砂にうつる影が、風でゆれていました。
3.一日が長く感じるより、あっという間がいい
「も~、おじいちゃんに聞いてきたってばぁ」
どふぁらの前に立ったタウパの口が、への字になりました。
「おじいちゃんが言ったのは、歳をとると起きてから眠るまでが、長くなるんだって。海で漁をしたり、林で家の修理をする材料をあつめたりしてたころは、あっという間だったんだって。だから、今日一日しかなくなったら、あっという間にすごしたいって。そんなの意味、わかんないってばぁ」
ヤシの葉の影に、タウパがあぐらをかきました。
「うううっ」
「それで、ぼくはどうなんだって。その前に、おじいちゃんの言った意味、おしえてよ」
4.あっという間は、生きてる感じがする
浜をくだった先に広がる海のかがやきは、青いガラスの破片をちりばめたようです。
「なんとなく、おじいちゃんの気持ちが、わかる気がするって、だったら、おしえてってばぁ」
どふぁらがうなりました。
「うん、おじいちゃんは毎日、家のまわりの仕事をして、よく母屋にあぐらをかいて、紐をつくってるかな。それ以外は、横になって眠ってるか、ボーッとしてる」
「うううっ、う」
「へぇ、そうなんだ。どふぁら兄ちゃんは今が、おじいちゃんの言う、あっという間なんだ。生きてるって感じがするんだ」
一羽の白い海鳥が、そう高くない海上を、沖へとんでいきます。
沖では、あつまった白や黒をした海鳥が、海面からとびあがっては、また海面へおりて小魚を漁(あさ)っています。
5.あっという間は、いっしょうけんめいの繰りかえし
どふぁらが指先を砂に入れ、砂をカニにむかってとばしました。
「ううっ」
「ふ~ん、いっしょうけんめいの、繰りかえしなんだ。だから、どふぁら兄ちゃんも、あっという間のほうが、いいと思うんだ。ぼくは、今のおじいちゃんみたいに、のんびりしてるのも、いいと思うけど」
「うっ、うう」
「えっ、だったらもしも、明日の朝までだったら、ぼくならどうするかって?」
タウパが腕をくみ、ほっぺたをふくらませます。
「そんなの決まってるよ。思いっきりみんなと遊んで、たくさん食べて、いっぱい寝る。それしかない」
「ううう、うっ」
「そうそうそれが、あっという間だって。な~んだ、だったらぼくも、あっという間が、すきってことか!」
タウパのお尻が、うきました。
「いたっ、いたいよも~、カニがはさんだ!」
6.まとめ <あっという間の繰りかえし>
こんにちは、どふぁらずら。
元気な今をどう生きる、明朝終わるなら?
おいらは島の人のように、強く優しい心を持ちたい。
それができなくなるのは、辛いずら。
だども、
道半ばだとしても、いっしょうけんめいを繰りかえしていたら、
悔いはない。
あっという間が、いいずら。
あっという間がすぎたら、こんなページがあるずら。
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