小学校へいくのに家をでる時間、子どもなら時計をみなくても、わかったりして!
本文は:物語風に3分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き <気にしないのにしってる>
2.ねむりながら太陽のいちがわかる
3.海の高さをたしかめる
4.光の強さや地面にうつるかげの長さからはんだん
5.女の人も、おなじようにわかる
6.太陽のつくる光・赤むらさき色をみせる空
7.まとめ <いつ、なにをするか、太陽と海をみてきめる>
🐌 それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き <気にしないのにしってる>
太陽は毎日、おなじようにうごく。
海が、高くなるときや低くなるときは、毎日かわる。
ぼくたち子どもはみんな、太陽のいちや海の高さを、
気にしてないんだけど、
気にしてるみたいなんだってばぁ。
へんだよね。
だけど、そうなんだもん。
気にしないのに、しってるかんじかな?
2.ねむりながら太陽のいちがわかる
葉っぱをかさねた屋根でした。
屋根を、柱がささえます。
かべのない家で、風をかんじながらねむります。
集落の人たちが、目をさますころでした。
空には、星がかがやいています。
太陽がのぼる空が、明るくなるまえでした。
大人たちが、目をさまします。
ねむりながら太陽のいちを、かんじているようです。
屋根のうえにいたニワトリが、鳴き声をひびかせました。
太陽がのぼってくる空が、ほんのり明るくなります。
それぞれの家の庭を、女たちがホウキを持って、そうじをしています。
3.海の高さをたしかめる
集落を海がわとヤシ林がわに、わけるように道がとおります。
タウパの家は、海がわにありました。
タウパのお父さんと、お父さんの弟です。
ふたりとも母屋のゆかに、あぐらをかいていました。
お父さんが、海の高さをたしかめます。
「じゅうぶんだ。低くなった。よし、そろそろいくか」
立ちあがった弟が、屋根の外へでました。
海にむいて立ちます。
「そうだな、いいころだ」
4.光の強さや地面にうつるかげの長さからはんだん
ナコの家は道の、ヤシ林がわにありました。
海がみえません。
ナコが母屋のゆかに、あぐらをかいています。
屋根の外へ目をむけました。
光の強さや、地面にうつるかげの長さをたしかめます。
「いいようだな」
立ちあがり、外へでました。
顔をうえへむけます。
空が、ヤシの葉にかこまれています。
なんとなく、太陽のいちがわかりました。
「よし、まちがいない。いくとするか」
タウパのお父さんたちといっしょに、魚をとるりょうへいきます。
5.女の人も、おなじようにわかる
火をおこす小屋のまえでした。
16才の女の子のボアタと、タウパのお母さんです。
葉をあんだマットをしいて、あぐらをかいています。
ふたりとも貝がらを持って、イモをけずっていました。
ボアタが、海へ顔をむけます。
「海が高くなった。そろそろ魚をとってりょうから帰ってくる」
お母さんが立ちあがりました。
「そうね、魚をやく火を、おこさないとね」
6.太陽のつくる光・赤むらさき色をみせる空
太陽がしずむほうとは、はんたいの空でした。
青い空に白い雲が、うかんでいます。
赤むらさき色のガラスをとおして、みているようです。
空の青や雲の白が、赤むらさき色に、ほんのりそまりました。
お母さんの声がひびきます。
「タウパ、タウパ」
となりの家とのあいだが、小さなヤシ林です。
そこで子どもたちが、おいかけっこをしています。
「タウパ、ブタにお水をあげなさい。そうしたら暗くなるまえに、ごはんをたべるのよ」
7.まとめ <いつ、なにをするか、太陽と海をみてきめる>
やぁ、どふぁらずら。
島のくらしは、
いつ、なにをするか、
太陽と海をみてきめるずら。
大人たちは、
朝いっかいだけ、海をみれば、
そのあとは太陽のいちで、その日の海の高さがわかるずら。
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