楽しい今は、一度だけ:今を大切にしよう




- この(いろ)はいけい 👀()にやさしいからね -











たった、一度(いちど)だけなんて、(おも)えない。

また、おなじ(とき)がくるように、(おも)うよね。








本文は:物語風に3分

<ふりがな> 小学3年生~


もくじ

1.タウパの前書き <いやな時といい時>

2.悲しくって、悲しくって

3.虹なんて、助けてくれない

4.虹が小さくなった

5.虹に、つつまれて

6.もう一度会いたい・二度と虹に会えない

7.まとめ <楽しいのは、おぼえておけるけど>








😸 それじゃあ、物語(ものがたり)みたいに、いくよ














― そこは、さんご(しょう)にかこまれたのしげる(しま) ―






1.タウパの前書(まえが)き <いやな(とき)といい(とき)


いやな(とき)は、一回(いっかい)だけでいい。

だけど、

いい(とき)は、一回(いっかい)だけなんて、いやだってばぁ。

なんどもあって、ほしいってばぁ。


















2.(かな)しくって、(かな)しくって

(いえ)のたつ集落(しゅうらく)のはずれにあります。

(うみ)につきだす半島(はんとう)(さき)でした。

すなはまにタウパが、すわっています。

なかよしだった(いぬ)が、()にました。

ロロ(ろろ)―、どうして……、どうして……≫

ひざをかかえ、ひざにおでこをつけています。

≪きのうは元気(げんき)だったのに。元気(げんき)は、ぼくのためだったって。ほんとうは()にそうだけど、がんばったって……≫

タウパの()から、なみだが()ちました。

≪がんばらないで、がんばらないで、しずかにしてれば、()ななかったかも、しれないじゃないか――≫

タウパが(かお)をあげます。

「ロロ―」

(おお)きな(こえ)でよびました。


















3.(にじ)なんて、(たす)けてくれない

(うみ)(みず)が、ずっと(とお)くへ()いています。

(かい)ていの(しろ)いすなが、ひろがっていました。

「あっ、(にじ)がでてる」

タウパが、つぶやきました。

「ロロ―いたい。おねがい、ロロ―を、()きかえらせて……」

 ほっぺをなみだが、ながれました。

「ちきしょー、(にじ)になんて、なんにもできない。たすけてなんてくれない

(にじ)がうごきます。

かたほうの(にじ)のはじまりが、タウパの()(まえ)にきました。

















 

4.(にじ)(ちい)さくなった

すぐ(まえ)から、(にじ)()ちあがっています。

「ぼくに、のぼってこいっていうのか!」

タウパが、()ちあがりました。

「よし、てっぺんまで、いってやる」

タウパが、(はし)りだしました。

(にじ)がサッ、と(とお)ざかります。

「にげるな、ひきょうだぞ」

タウパが、(しろ)いすなの(かい)ていを、けって(はし)りました。

「あっ、(にじ)(ちい)さくなった!」


















5.(にじ)に、つつまれて

(にじ)が、タウパの身長(しんちょう)より、(すこ)(たか)いぐらいです。

タウパが、(はし)ってくぐります。

「えっ、どこまでつづいてるの?」

(にじ)が、トンネルになっています。

(すこ)しずつ、(にじ)(ちい)さくなってくる」

タウパが、(はし)りつづけます。

「うわ~、(にじ)につつまれてるってばぁ。くすぐったい、くすぐったいよぉ」

タウパが、わらい(ごえ)をひびかせました。



















6.もう一度(いちど)()いたい・二度(にど)(にじ)()えない

(そら)には(ほし)が、たくさん(ひか)っています。

ゆかが、大人(おとな)のこしぐらいの(たか)さの、(いえ)でした。

どふぁらとタウパが、ゆかのはしから(あし)をおろして、すわっています。

「あの(にじ)に、もう一度(いちど)()いたくて、()いたくて、()いたいのに、ぜんぜん()えない」

ふたりは、(うみ)のほうをむいていました。

半島(はんとう)(さき)にいって、すなはまにずっと()って、()ってたことだってあるのに。(にじ)に、ありがとうだって、()ってない」

「うううっ」

しゃべれないどふぁらが、うなりました。

タウパには、なんていったのか、わかります。

「そうなんだ。一度(いちど)だけなんだ。二度(にど)とないから、その(とき)大切(たいせつ)にするんだって、も~、もっとはやくいってよ。その(とき)は、(たの)しくって、おわっちゃったもん」

「うううっ」

「そっか、その(たの)しさをずっと、おぼえておけばいいんだ」








7.まとめ <(たの)しいのは、おぼえておけるけど>







やぁ、どふぁらずら。

(たの)しさは、おぼえておける。

んだが、

(かな)しいのを、わすれさせてくれた、(にじ)

(にじ)には、二度(にど)()えない。

んだから、

一度(いちど)だけの(いま)を、大切(たいせつ)にするずら。




おっと!

(いま)大切(たいせつ)にして、後悔(こうかい)しないようにするずら。








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