再婚:それは助けあい?




*目にやさしい背景色を使用*











人手のいる暮らしをささえあう。

そうすることで、ふつうに親子や兄妹に。








< 本文は:物語風に3分 >


目次

1.タウパの前書き

2.息子を案ずる母親

3.娘をしんぱいする父親

4.尊重される子どもの思い

5.嫁をしんぱいする義父

6.ひとりは祖父母のところにのこして

7.ふつうに親子や兄妹に

8.まとめ








それでは、物語のように、どうぞ















- そこは、さんご礁にかこまれたのしげる島 -








1.タウパの前書き


こんにちは、島に住む10才のタウパです。

ぼくのお父さんの弟は、かくれてお酒を飲むことがある。

だから奥さんが、子どもをつれていなくなった。

そうしたらおばあちゃんが、

もうぜったいにお酒は飲まない、って息子に約束させて、

奥さんをつれもどしたんだってばぁ。


















2.息子を案ずる母親

50才をすぎた母親のベルが、茶色い布でつくった服をダボッときて、自分とおなじような年の父親をたずねました。

父親に母屋へまねきいれられ、床にしかれたヤシの葉をあんだマットに、腰に茶色い布をまいた父親と、むかいあってあぐらをかきます。

自分の服のすそからでた膝から、相手の腰布のすそからでる膝先に視線をうつし、ゆっくり顔をあげて父親の目にすえました。

「たのみがあってきました。息子の嫁が病気で亡くなり、息子には子どもがあって、母親をさがしています」

父親がうなずきました。

「なるほど、それでいらしたんですか。うちの娘は子どもをつれて、嫁ぎ先からもどっていますから、息子さんの嫁にちょうどいい」

「ええ、お子さんをつれてぜひ、息子の嫁にきてください」

ベルと父親がうれしそうに笑みをうかべました。

















 

3.娘をしんぱいする父親

父親によばれた娘が、ふたりをまえにあぐらをかきます。

父親から事情をきき、ほほ笑みました。

「息子さんとわたしの歳のころはあいそうですし、おたがいの子どもの歳もちかくて、そちらは女のお子さんですし、うちは息子ですから、男女の兄妹になってとってもいいお話です」

父親が笑みをふかめました。

「こちらの息子さんは、漁はできるし家ももんだいなく建てられるそうだ。おまえがそういうなら、さっそく子どもをつれて、ベルさんといっしょにいきなさい」

ベルがりょう手を胸にあてます。

「よかったわ。おふたりにそういってもらえて」

娘が胸のまえで手をあわせ、うつむきました。


















4.尊重される子どもの思い

手をあわせたまま娘がいいます。

「夫はカヌーで海へ漁にでたまま、もどってきません。嫁ぎ先でふたつきほど夫の帰りを待ってから、ここへもどってきました」

娘が大きく息をすい、目をつぶりました。

「息子がしんじているんです。マグロがたくさん食べたいっていった息子に、父親が楽しみに待ってるよういったんです。お父さんは、ぜったいにマグロを獲ってもどってくるって」

娘が目をあけました。

「息子は、友だちとあそぶとお父さんがもどるのが、おそくなるっていって、毎日のように海をみてるんです。わたしも夫がもどってくるのを、息子といっしょに待とうと思います。ですからせめて、1年ほどたってからでは、だめでしょうか?」

ベルがかっかりしたようにうつむき、その顔をあげて娘にむけました。

「あなたや息子さんの気持ち、よくわかります」

💦 お父さんを待つページは、こっち >


















5.嫁をしんぱいする義父

ベルがその足でとなりの集落へむかいました。もうひとり目ぼしい娘の話を聞いていました。

葉をふいた屋根の軒先に立ち、りょう手を膝について、母屋のなかへ声をかけます。

はいって座るようにいわれ、家長とむきあってあぐらをかきました。

ベルから話をきいた家長が、おだやかにいいます。

「よくたずねてくださいました。息子が病気で亡くなり、嫁を不憫に思っていたところです」

ベルがわずかに身をのりだし、家長がつづけていいました。

「家のことはひと通りできますし、漁のてつだいまでして、よく気のつくいい嫁です。そのふたりの子どもも、元気にそだってます」

家長がうれしそうにほほ笑みます。


















6.ひとりは祖父母のところにのこして

家長がベルにむかって、あらたまるように背筋をのばしました。

「どうでしょう。そちらの息子さんには、女のお子さんがいらっしゃる。うちの孫のうえの女の子はここにのこして、したの男の子だけ嫁といっしょに、嫁がせるということでは?」

ベルが満面の笑みをうかべました。

「とってもいいお話です」

家長が嫁をよび、その旨を話しました。

「孫娘のことは心配ない。わたしたちがちゃんとそだてる。それに、そっちへあそびにいくのは孫娘の自由だし、おまえが娘にあいにくるもの自由だ。孫娘がおまえと暮らしたくなれば、それもかなう」

ほほ笑んだ嫁が、ひかえめにうなずきました。


















7.ふつうに親子や兄妹に

嫁が息子をつれてベルといっしょに、嫁ぎ先にきました。

新しい夫が、乾燥したヤシの葉の芯のならんだ床に、あぐらをかいています。片手で自分のまえの床をたたきました。

「いらっしゃい。どうぞ、ここに座って」

夫がてれくさそうに、片手で頭をかきました。

「おっ、ぼうず、これからは俺がお父さんだ、よろしくな。そしてこっちは、ぼうずのお姉ちゃんになる」

夫がとなりに座る娘の肩に手をおきました。

「おまえの弟だ。あしたからいっしょに、小学校へいくんだぞ」

あぐらをかいた嫁が家の外を、確認するようにみます。

「今日は漁へいかれたんですか? そろそろ食事の用意をはじめないと」







 

8.まとめ







こんにちは、どふぁらずら。

再婚。

それは助けあいかも?

ふつうに親子や兄妹になるずら。



 

おっと!

こっちはめずらしい、愛をつらぬいた男ずら。

・いいことがある >








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