ハラハラ、ドキドキ、そしてスカッと!
みんないっしょが、楽しい✌(‘ω’✌ )✌
< 本文は:物語風に4分 >
目次
1.タウパの前書き
2.みんなで木のぼり
3.みんなにたすけられ
4.みんなで目標へ
5.みんなの思い
6.みんなを信じて
7.みんな最高!
8.まとめ
それでは、物語のように、どうぞ
1.タウパの前書き
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
すぐに不安になるクロクと、運動音痴のイクク。
そんな子をたすけて、
みんなでできると、うれしいんだってばぁ。
2.みんなで木のぼり
子どもたちが、手や足をかけやすいように、枝がのびていました。
途中に立つクロクが、片足を上の枝にのせました。
クロクは指摘をされたりすると、緊張して気分がわるくなったり、目まいがしたりします。
地面に立っていたり、木にのぼっていたりする、上級生の女の子や男の子が、クロクに声をかけました。
「楽しいねクロク、運動神経はそんなにわるくないもんね」
「うまいじゃないか。もっと高くなったら、気持ちいいぞ」
「飛べるかな? あっ、やれってことじゃないよ。でも飛べたら、スカッとする」
クロクが上の枝に手をかけ、心のなかで思います。
≪わたしが不安にならないように、みんなありがとう。でも飛ぶのこわい、それで気分がわるくなったり目まいがしたり、おかしくなったらどうしよう……≫
3.みんなにたすけられ
はしり幅跳びや高跳びができないぐらい、運動音痴のイククが幹にあがり、そのイククの背中に同級生の女の子がいいました。
「いいイクク、それじゃあおすからね」
イククのおしりに、りょう手をついています。
「そうそう、枝をつかんで、そうしたら足を枝において立ちあがって」
女の子のうしろに、上級生の男の子が立ちました。
「よし、ここからはおれにまかせろ」
男の子がのぼり、イククにむかって片足をだし、そのつけ根をポンポンと、たたきます。
「俺の足をふんで上へいくんだ。よしそうだ、ゆっくりでいいからな」
男の子が、上にいる子に目をむけました。
「おい、イククの手をひっぱってくれ」
4.みんなで目標へ
大きな鳥が、ひめいをあげながら飛びおりるようです。
子どもたちが声をだしながら、腕をひろげたり足をひらいたり、思い思いの格好でつぎつぎと枝をはなれ、草むらに着地してその勢いで前転をしました。
2度3度とつづけてまわります。
みんな立って、クロクとイククをみあげました。
クロクが枝に立ってイククが枝にしゃがみ、ふたりともちかくの枝を片手でつかんで、下をみています。
「クロクもイククも、ムリするなよ。そこで待ってるんだ」
おだやかな口調でいった6年生の男の子が、まわりの子へ顔をむけました。
「よし、女子はヤシの葉をつかってマットをあむんだ。おれたち男は草や葉っぱをあつめるぞ」
みんなテキパキと動きました。
目標にむかってみんなでなにかをするのは、ワクワクします。
5.みんなの思い
ヤシの葉からつくったマットを、男の子たちがひろげて持ちました。
6年生の男の子が、クロクとイククへ顔をむけます。
「だいじょうぶだと思うけど、枯れ落ちたばかりの葉でつくったから、やぶれたときのために、マットの下に草や葉っぱをかさねてしいてあるから、安心してくれ」
上級生の女の子が、クロクに目をむけます。
「ひとりずつよ、飛ぶならクロクからね。できると思ったら、飛ぶんだよ。ぜったいにへいきだから」
マットのまわりに立って上をむいている、特に高学年の子どもたちが、胸のなかで思いました。
≪がんばれクロク、がんばれって、声をかけたいけど、おいつめるようになるからな、不安になるなよ≫
≪クロクならきっとできるわ。ドキドキしたり、スカッとしたり、わたしたちみんないっしょだよ≫
クロクが枝に立って、マットをみつめています。
覚悟をきめたように目を大きくひらいたかと思うと、ゆっくりまえにたおれ、そのからだを男の子たちがマットで受けとめました。
6.みんなを信じて
クロクが地面に立ってよろこんだ子どもたちが、木の上にいるイククに目をむけます。
男の子がりょう手で口をかこみました。
「おっこちるのは、運動じゃないぞ。だれにだってできる。飛ぶのを楽しむんだ」
まわりに立つみんなが、声をそろえました。
「そうだイクク、がんばれ!!」
同級生の女の子が、1歩まえにでました。
「イクク、目をつぶればいいかも。それでつかんでる枝を、ちょっとおすんだよ」
イククが目を閉じました。
その姿を、まえに立つ子の肩をつかんだ手に力をいれたり、自分の胸に手をあてたりしてみまもります。
枝をにぎるイククの指がゆっくりひらき、その指と腕がまがったまま、からだがまえにたおれました。
7.みんな最高!
子どもたちがまた、木にのぼります。
クロクが黙々と、手足を上の枝へはこびました。
そのようすをイククが、地面に立ってみています。
枝をつかんだクロクが、心のなかで思いました。
≪木の上から、マットをあんだりしてるみんなをみてたら、気持ちがまぎれた。その心のありかが、わかった気がする。そこからちょっとずつ勇気が、湧きあがってくる。それを大切に大切に、大きくしていく。勇気をだすって、ワクワクする。こんなわたしに、そんな思いをさせてくれて、みんなについてきてよかった≫
クロクへ視線をおくるイククが思いました。
≪みんなを信じてよかった。おちるって運動じゃないし、枝をはなれたあとの、胸をヤシの幹みたいな太い風が、勢いよくまえからうしろへ吹きぬけるようなあの感じ、あじわわせようとするみんな、最高!≫
8.まとめ
こんにちは、どふぁらずら。
子どもはあそびの天才、みんないっしょ。
そりゃあ、楽しいずら。
おっと!
こっちの子は、かわいそうずら。
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