ワクワクするって、たのしい。
それなのに、こわい夢をみる……。
本文は:物語風に4分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き
2.おおきな声
3.そうぞうするだけで、たのしくなる
4.でっかい鳥みたい
5.わらいすぎ
6.ね息をたてます
7.かんがえるだけで、ねむれない
8.まとめ
それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
どふぁら兄ちゃんは、島の外からきた。
だから、主島やほかの国のことをいっぱいしってる。
それなのに、ぜんぜん話してくれない。
たったひとつ、だけなんだってばぁ。
海のむこうから空をとんできたって、おしえてくれた。
2.おおきな声
白い海鳥のせなかにのり、タウパが空をとんでいます。
首をかくん、とたおしたかと思うと、鳥のせなかからおちました。
「あっ、ぼく鳥にのってて、ねむっちゃったんだ。うわっ高い、おちる! だれかたすけて~」
タウパがパッ、とりょう目をあけました。
いそいでじょう半身をおこします。
「ううう、うう」
よこでねむっていたどふぁらが、うなりました。
それがタウパには、なんていったかわかります。
「ぼくねむりながら、なんかいったんだ。ごめん、うるさかった? 空からおちる、こわい夢をみたから……」
3.そうぞうするだけで、たのしくなる
タウパが、口をとがらせました。
≪そんなこといわれても、どふぁら兄ちゃんが、話してくれたんじゃないか……≫
じょう半身をうしろにたおし、心のなかで思いました。
≪どふぁら兄ちゃんがのって海をわたった、ひこうきっていうやつ≫
タウパが自分のむねに、りょう手をおきました。
≪空をいくおおきな雲より、ずっとずっと高いところをとぶなんて、そうぞうするだけで、たのしくなるんだってばぁ≫
ぱっちりひらいたりょう目のさきには、屋根の葉っぱがならんでいます。
家のなかへ、月の光がはいっていました。
4.でっかい鳥みたい
≪羽をひろげてとぶ鳥のおなかのなかで、いすっていうのにすわってる。うわ~~~~、それだけでワクワクするってばぁ≫
葉っぱをあんでつくった、ねむるマットをしいていました。
タウパがよこをむきます。
≪雲よりずっと高いってことは、お月さまがすぐそばにあって、めちゃくちゃでっかくて、明るいんだろうなぁ。うわぁ~お月さま、まぶしいよ~≫
りょう手を足のあいだにいれました。
≪あっ、お月さまが、ぼくをみてわらった! だってほんもののひこうきを、みたことないから、どふぁら兄ちゃんが、でっかい鳥みたいなもんだって。そんなにおかしいの?≫
タウパがほほえんでいます。
5.わらいすぎ
目をあけたままタウパが、反対をむきました。
≪まっくらだった世界を切りさいて、青い空と海のひろがる世界をつくって、天にあがったブア。ブアが天の川にねころんで、星であそんでる≫
タウパがまた、うえをむきました。
≪天の川だって、すぐそばなんだってばぁ。きっとブアも、お月さまをまぶしく思ってる。ブアに会いにいきたいってばぁ。ぼくをおなかのなかにのせてる鳥さん、鳥さん、ブアのいる天の川へいこう。そっちにむかってとんでよ≫
タウパがかた手で、頭をかきます。
≪えっ、どうしてそんなにおかしいの? お月さま、わらいすぎだよ≫
6.ね息をたてます
タウパが頭をかいた手を、むねにのせました。
≪ブアのいる天の川についたら、鳥のおなかから外へでて、ブアといっしょに星くずを玉にして、ころがしてあそぶんだ。お月さままで、ころがっていくかな。思いっきりなげて、お月さまにぶつけてやる。お月さま、ぼくのことわらいすぎだから――≫
タウパがりょう目をとじました。
≪それにしても、お月さまとおしゃべりできたり、ブアのところへあそびにいけたり、ひこうきって、ひこうきって……≫
タウパが、ねむりそうです。
≪ひこうきって、すごいなぁ……≫
タウパが、ね息をたてました。
7.かんがえるだけで、ねむれない
タウパのおでこのうえで、かみの毛が風をうけていました。
白い海鳥のせなかにのって、空をとんでいます。
頭をかくん、とたおしたかと思うと、鳥のせなかからおちました。
「うわーすごい風だ、鳥がどんどんとおくに――。だれかたすけて~」
「ううううっ」
目をさましたタウパが、じょう半身をおこしました。
どふぁらのほうへむきます。
「ごめん、おこらないでよ。なんどこわい夢をみれば、気がすむんだって? だってそうぞうして、ワクワクする。かんがえるだけで、ねむれないんだもん。それなのにいつの間にか、ねむっちゃうみたいで……」
💦タウパが昼間(ひるま)に、そうぞうするページは、こっち >
8.まとめ
やぁ、どふぁらずら。
ねむれない、かんがえるだけで。
おいらも、
遠足の前のよるは、なかなかねむれなかったずら。
おっと
こっちも、ワクワクするずら。
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