ありがとうって、いいたくなる





ようこそ 冬の大三角形をめぐる旅へ。

3つのサイト・島と宿の紹介・島でのできごと・島民の思い をめぐる。

さぁ、ひと息いれて思い描けば、そこは旅先 はじめての方は 

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- 各画像は “自由と願い” の象徴です -








何でもできちゃう、ステキなお父さんやお母さん。

だけど、覗いたらパパやママ、ものすごくがんばってた!








< 本文は:物語風に4分 >


目次

1.タウパの前書き

2.お父さんやお母さんの仕事

3.海に網をはる

4.浅い海をはしる

5.いつも食べてるだけ

6.はじめてしった

7.大きな声でいいたくなった

8.望んでいないけど、うれしい

9.まとめ








それでは、物語のように、どうぞ















- そこは、さんご礁にかこまれたのしげる島 -








1.タウパの前書き


こんにちは、海や林ですっぱだかであそぶ、10才のタウパです。

ぼくはどふぁら兄ちゃんが、海亀をさばくのをみた。

あおむけになった亀が、なみだを流してる。

それなのに、ナイフをむける。

かわいそう。

どふぁら兄ちゃんの心のなか、大変なんだってばぁ。

💦 そのページ(ルビ付き)は、こっち >


















2.お父さんやお母さんの仕事

小学校はヤシ林のなかです。

グラウンドをかこむように教室がたち、それぞれの教室がヤシ林を背にしています。

4本の柱が葉を葺いた屋根をささえ、その下の地面にしいたヤシの葉をあんだマットに、5年生の子どもたちが先生のほうをむいて、あぐらをかいていました。

「どうかしら、みんな2週間ほどお休みがあったけど、お父さんやお母さんがいつも、どんなふうに仕事をしているか、みてくる宿題を発表してもらうわね」

大きめにつくった茶色い服を着た先生が、子どもたちをみわたします。

「それじゃあ、やってくれる人、手をあげて」

先生が表情を明るくしました。

「あらっ、そんなにたくさん! それじゃあ、ツート君おねがいね」


















3.海に網をはる

ツートが立ちあがって、ノートをひらきました。

「ぼくはお父さんが、魚をつかまえる漁を、みようと思いました。潮が引くのにあわせて、干潟をあるいてリーフの淵までいく漁だと、かくれるところがなくて、みてるのがお父さんたちにわかっちゃいます。だから外海(そとうみ)にいく漁にしました」

ツートが大きく息をすいます。

「弟もいっしょにいくというので、ふたりで浜辺にたつヤシの木にのぼって、お父さんたち3人をみました。外海は、海底がかたい岩でできていてすぐにリーフの淵なので、お父さんたちがちかくにみえます。お父さんたちは膝ぐらいの深さの海を、おしてあるきました。網をふたつにわけて、ふたりが浜と平行に静かにすすんで、網をはります。はり終えたふたりが浜のほうへ、魚に気づかれないように、身をかがめてあるきました」


















4.浅い海をはしる

ツートがノートのページをめくりました。

「3人目の男の人は、網から浜のほうへはなれて立っていて、ふたりがあるていど網からはなれると、立っていた男の人が石をなげ、それが水柱をあげ、かたまっていた黒っぽい影が、いっせいに沖のほうへ泳ぎました。網から外れてにげようとする魚の方向をかえようと、ふたりが魚の先に石をなげ、3人が水を蹴ってはしりだしました」

ツートがりょう肩をあげて息をすいます。

「魚が次々に網につっこみ、水面にならぶ浮きがはげしくゆれうごきます。3人は網にちかづきながら、それぞれが平べったい石の端をりょう手で持ちあげ、石の下から魚が飛びだして網にかかったり、網とは別の方向ににげていったりします」

ツートが大きく息をはきました。

「そんな漁をお父さんたちは、場所をかえて何度もやりました」


















5.いつも食べてるだけ

ツートがすわり、先生にさされた女の子のキララが、立ちあがります。

「わたしはいつも食べてるだけで、どうやってつくるか、ちゃんとみたことがありませんでした。お母さんがつくっているので、なんとなくしっていましたが、こっそり覗くのはむずかしいので、お母さんにたのんで、ココナッツミルクのつくり方をぜんぶ、みせてもらいました」

キララが顔をあげて視線を先生にむけ、先生がうなずきます。

「お母さんは、枯れ落ちたヤシの実の皮を、6個むきました。なかからでてくるのは、かたい殻の丸い実です。軒先にヤシの葉をあんだマットをしいて、そこにお母さんがあぐらをかき、硬くて重いマングローブの木の棒で、手にした実をまわしながらたたきました。実の殻に亀裂がはいり、真ん中からふたつにわれます。殻の内側には果肉が、1センチ以上厚く成長し、りょう方とも内側が真っ白で、外側が茶色の器のようになります」


















6.はじめてしった

キララがノートを持ちなおしました。

「お母さんは膝に肘をつき、その手でわった殻をつかみ、もう一方の手でつまんだ二枚貝の片割れで、果肉をひっかくようにします。パンの木の緑色をした葉に、白い粉がおちます。1回ひっかいても、果肉は少ししかけずれず、それでもお母さんは、いくつもの器のようになった殻から果肉をけずって、白い粉の山をつくりました」

キララが胸をふくらませて、大きく息をすいました。

「あらかじめ用意しておいた、ヤシの葉の付け根からはがした網目状の繊維をかさね、それで粉になった果肉をつつみ、力いっぱい絞ります。液がでなくなった粉をすて、新しい粉をつつみます。絞るのも大変ですが、なんといっても貝殻で果肉をけずるのが、とっても大変なのをはじめてしりました」


















7.大きな声でいいたくなった

キララがすわり、先生がみんなのまえに立ちました。

「それじゃあ先に発表してもらったツート君は、お父さんの漁をみてどう思った?」

「何度も魚をおいかけて海をはしったり、重い岩を持ちあげたり、それだけじゃなくて遠い外海から、重たい魚のはいった袋を、交代でかついで集落まで帰ってきます」

ツートが胸にかた手をあてました。

「家にお父さんが到着したときにぼくがいたら、おかえりなさい、魚をとってくれてありがとうって、大きな声でいいたくなりました」

ツートが胸から手をおろしました。

「外海の漁じゃなくて、干潟の先でする漁でしたが、お父さんが帰ってきたときに、いっしょに漁をみにいった3年生の弟もいて、ありがとうお父さんって、ふたりで声をそろえました」

先生が笑みをうかべます。


















8.望んでいないけど、うれしい

先生が、キララに顔をむけます。

「キララちゃんは、どうかしら?」

「わたしはココナッツミルクで煮る料理を、つくるのがとっても大変なのをしりました。ほかの焼いた魚や、ゆでるタコだって、どの料理もきっと大変なんだと思います」

キララが胸にりょう手を重ねました。

「だから、ご飯をつくってくれるお母さんに、いつも食べるまえにありがとう、ってつたえてひと口食べたら、笑顔でおいしいって、いったらいいと思いました」

「そうねぇ、手をあげてくれたみんなも、ツート君とキララちゃんと、おなじような気持ちかしら?」

子どもたちが、首をたてにうごかします。

「お父さんやお母さんは、そんなこと望んでないだろうけど、それでもみんなから、ありがとうっていわれたら、うれしいでしょうねぇ」







 

9.まとめ







こんにちは、どふぁらずら。

ありがとうって、いいたくなる。

親は、あたりまえのように、何でもこなす。

んだから、

たまには子どもに、大変なのをみせるずら。




おっと!

こっちのパパは、しぶいずら。

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