ようこそ 冬の大三角形をめぐる旅へ。
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さぁ、ひと息いれて思い描けば、そこは旅先 <はじめての方は>
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もしも自分が、いわれたら。
ちがいます。こうですって、ほんとうのこと、いえるのかな?
< 本文は:物語風に3分 >
目次
1.タウパの前書き
2.絵を完成させる
3.しんけんに描く
4.自信がある
5.あれっ、どうしたの?
6.ほめられてうれしい
7.悪気がない
8.自信喪失
9.まとめ
それでは、物語のように、どうぞ
1.タウパの前書き
こんにちは、海や林ですっぱだかであそぶ、10才のタウパです。
もしもぼくが、そんなひと言、いっちゃったらどうしよう?
いったほうも、つらいんだってばぁ。
でも、
いわれたほうがもっと……。
2.絵を完成させる
小学3年生の教室は、4本の柱がささえる、葉をふいた屋根の下でした。
地面にしいたヤシの葉をあんだマットに、あぐらをかいて先生にむいていた子どもたちが、立ちあがりました。
「ねぇ、まっすぐ集落へかえらないで、海であそんでいかない?」
「海じゃなくてわたし、ヤシ林で大きなカニをつかまえたいな」
「どっちもいいな。わたし、どっちにしようかな?」
そういった女の子が、ふりかえりました。
「ねぇウーペも、いっしょにいかない? どっちがいい?」
あぐらをかいたまま、ウーペが顔をあげました。
「もうすぐ船がくるから、主島におくる絵を完成させなきゃ。わたし教室にのこってつづきを描くからいかない。ごめん」
3.しんけんに描く
教室に、だれもいなくなりました。
ウーペがノートのあいだからだした画用紙を、ひらいて前におきます。
絵をじっとみつめ、心のなかでいいました。
≪まだ途中だけど、この絵はきっと賞をとる≫
背筋をのばし、息を大きくすいます。
≪まるで本物のイルカが、海の中をおよいでるみたいだもん≫
ウーペが鉛筆をもちました。
≪でもまだ目が、描けてない。目をかくのはむずかしい≫
手にした鉛筆の先を、ほほにあてました。
≪まっすぐ前をみてる目、でも敵がこないか、まわりを気にしてる目。そして強さと、優しさのこもる目。そんなのが混ざった目、どうやって描けばいいんだろう≫
4.自信がある
鉛筆をもってからだを前にたおしました。
≪う~ん、むずかしい。描けない≫
りょう肘を床についた手で、あごをささえます。
≪イルカの頭がさがって、しっぽがあがってる。からだの曲線は、じょうできなのになぁ……≫
りょう手でささえたままの頭を、かしげました。
≪いいわぁ。前にでた口なんて、イルカそのものだし≫
自分のあごからりょう手をはなしました。
≪よし、思い切って描く。前、まわり、強い、優しい!≫
鉛筆の先を、イルカの顔にもっていきます。
≪わたしには、きっと描ける≫
5.あれっ、どうしたの?
男の子が屋根の下にはいってきました。
「あれっ、ウーペなにやってるの?」
ウーペが男の子に顔をむけます。
「クッツこそ、どうしたの?」
「ノートに、鉛筆がはさまってないのに、気がついたんだ。さがしながらあるいてたら、ここまできちゃった」
クッツが立ったまま体を前におりました。
「ほら、あった」
ひろった鉛筆をみせながら、ウーペにちかよります。
「そっかウーペは、絵を描くのがすきなんだもんね」
6.ほめられてうれしい
クッツがウーペとむきあうように、絵をあいだにして、あぐらをかきました。
「じょうずだね! こっちにむかって、ほんとうに進んでるみたいだ。それもすごい勢いで」
クッツが画用紙の端に、指先をおいています。
「ここから飛びだしてきそうだね!」
体をおこしたウーペが、うれしそうにほほえみました。
「ほんとにそう思う?」
クッツがウーペと目をあわせます。
「あたりまえじゃないか、飛びだしてきたら、ぼくがつかまえるから。いっしょに食べようよ」
ウーペが笑みを深め、クッツがつづけていいます。
「だってマグロは、最高においしい。こんなに大きなマグロ、ふたりで食べ切れないよ」
7.悪気がない
ウーペが、顔から笑みをけしました。
≪マグロって……≫
ウーペが絵を、じっとみています。
≪マグロって……。マグロにみえるの……≫
「どうしたのウーペ、いきなり暗い顔になって」
ウーペが顔をあげ、クッツにむきました。
「顔が青いじゃないか! マグロを食べようって、いっただけなのに……」
クッツが心配そうな目をします。
「ぼく、なんかへんなこといってたら、ごめん。ぼくいくね」
クッツが教室からでていきました。
8.自信喪失
小学校をでたウーペが、ひとりヤシの木のあいだの道をあるきます。
≪クッツがマグロとイルカを、まちがえるはずがない……≫
うつむいたまま足を進めました。
≪わたしの描いたイルカ……。わたしだけが、イルカだと思ってたの? わたしだけが……≫
あるく速度を落します。
≪だから何度応募しても、賞がもらえないんだ。もう描きたくない……≫
道の一方は、ヤシの木のあいだに、海が広がっています。
ウーペが立ちどまって、海へむきました。
≪ダメだ。自信がなくなっちゃった……≫
目になみだを浮かべています。
9.まとめ
こんにちは、どふぁらずら。
これは落ちこまずには、いられない。
クッツには、まったく悪気がない。
なんとか、
立ちなおってほしいずら。
おっと!
こっちは、殺す思いずら。
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