ようこそ 冬の大三角形をめぐる旅へ。
3つのサイト・島と宿の紹介・島でのできごと・島民の思い をめぐる。
さぁ、ひと息いれて思い描けば、そこは旅先 <はじめての方は>
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だした方がいいのは、みんなわかってる。
だけど夫婦だと、なおさらいえない。
< 本文は:物語風に2分 >
目次
1.タウパの前書き
2.木くずと鱗
3.家族を思って
4.嫁だから
5.いいたいが……
6.いつも思うだけで……
7.まとめ
それでは、物語のように、どうぞ
1.タウパの前書き
こんにちは、海や林ですっぱだかであそぶ、10才のタウパです。
ぼくはまだ奥さんがいないから、わからない。
だけど、
友だちにはちゃんと、ありがとうっていうってばぁ。
2.木くずと鱗
母屋の屋根からすると小さな屋根を、じょうぶな枝がささえています。
そのあいだからでた白いけむりが、ヤシの葉の下にたちこめていました。
30才そこそこの妻のルルが、地面にしいたマットにあぐらをかき、棒をもって火のめんどうをみています。
林であつめた材料をかついで、夫のズンがかえってきました。その姿が目にはいり、ルルが火をつかう小屋から飛びだします。
「おかえりなさい、あなた。あらあらっ、そんなに木くずにまみれて。おつかれさまでした。おなかすいたでしょう。今、魚をやいてますから」
≪おまえだって、魚からはがした鱗が、腕だけじゃなくて、頬っぺたにもついてるじゃないか……≫
心のなかでズンがいいました。
3.家族を思って
母屋の床一面に、ヤシの葉をあんだマットがしいてあります。
そこにそれぞれ厚手の葉であんだ寝具をしいて、家族がねむっていました。
腰にまく布をからだにかけている者がいます。
ズンが寝返りをうち、風が吹いてくるほうへ、背中をむけました。それに、ねむっていたルルが気づき、そっとおきあがります。
軒下にしまってあるスダレをおろし、風よけにしました。
スダレをおろす音を聞いて、眠りのあさくなったズンが、寝床にもどったルルに気づきます。
≪風がやんで、たすかる……≫
4.嫁だから
ヤシの木にかこまれた敷地が、ほんのりと明るくなり、もうすぐ夜があけます。
ズンの父親がヤシの木にのぼり、芽から樹液を採ります。
その新鮮な樹液をルルが、器にうつし水でうすめて量をふやしました。
家族の分をつくり、井戸で顔をあらって母屋にあぐらをかく義理の両親やその両親に、目覚めの飲み物をくばりました。
最後にズンへわたし、ルルも器をもってズンと半分むきあうようにあぐらをかきます。
外があかるくなり、敷地へ陽光がさしこみました。
5.いいたいが……
ルルがズンに顔をむけました。
「今日の潮だとお昼ごろ漁へいくようですね?」
「ああ、そうなるな」
「かえってきたら、すぐに食事のしたくをしますね。日が暮れるまえに、食事を済ませられそうですから」
「そうしてくれると助かる」
うなずいたルルにむけた視線をズンが、手にした器におとしました。
≪ルルは、よくやってくれる。礼をいいたいが、その言葉がどうも口にできん……≫
ズンが樹液をひと口飲みます。
≪うすすぎず上手にうすめてある。うまい……≫
6.いつも思うだけで……
ルルが器を口からおろしました。
まだねむっている娘と息子に視線をむけます。
「あっという間ですね。ふたりとも、大きくなって」
「そうだな。ふたりとも、よく食べてよくねむる。元気でいてくれて、ありがたい」
「ほんとに、そうですねぇ」
ルルが心のなかで、つづけていいます。
≪お父さんが今日も、あなたたちのおじいちゃんと漁へいくわ。そしてたくさん魚をとってきてくれる。家に修繕がひつようになると、材料をあつめてすぐに直してくれるし、コプラ畑にいけば、枯れ落ちたヤシの実をたくさんかついでかえってくる。あなたたちはいいお父さんをもって、幸せねぇ≫
ルルが樹液をもうひと口、おいしそうに飲みました。
≪ズンにちゃんと感謝をつたえなきゃ。でも、いつもそう思うだけで……≫
7.まとめ
こんにちは、どふぁらずら。
そりゃあ、聞こえなきゃ、つたわらないずら。
んだが、
なかなか口にできない。
わかる気がするずら。
おっと!
こっちは、辛いずら。
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