あたりまえは:あたりまえじゃない




- この(いろ)はいけい 👀()にやさしいからね -











いつものえがおがきえたとおもったら、いきなりいなくなった!

そんなのいやだってばぁ――








本文は:物語風に4分

<ふりがな> 小学3年生~


もくじ

1.タウパの前書き

2.朝はやくと夕方に、毎日する

3.あたりまえに毎朝する

4.とつぜんに!

5.あたりまえは、あたりまえじゃない

6.きえたあたりまえ

7.まとめ








それじゃあ、物語(ものがたり)みたいに、いくよ















― そこは、さんご(しょう)にかこまれた のしげ(しま) ―








1.タウパの前書(まえが)


こんにちは、(うみ)(はやし)ですっぱだかであそぶ、10(さい)のタウパです。  

()いたい()いたいって、ねがう。

そうすると新月(しんげつ)(よる)に、

()くなった(ひと)が、でてくることがある。

ぼくは、

なかよしだった()んだ(いぬ)が、きてくれたんだってばぁ

 💦そのページ<ルビなし>は、こっち >


















2.(あさ)はやくと夕方(ゆうがた)毎日(まいにち)する

まだくらいうちに、50(さい)をすぎたナグイが、ヤシの()にのぼります。

じょうぶなヤシの()のしんに、たちました。

()のあいだから()がでる。その(かわ)がパカッとわれて、なん(ぼん)ものツルがあらわれ、そこにいくつものヤシの()がなる。そうならないように(かわ)をひもで、ぐるぐるまきにする」

ナグイがひもを、1しゅうはずしました。

「こうして()のだん(めん)を、ナイフでうすくけずって、ツルにしげきをあたえる。そうするとヤシの()のなかに、たまるはずだった樹液(じゅえき)が、ふきだしてくる」

ナグイが、なかになにもはいっていない、からのうつわを()にさげました。

「ヤシの()のカラから(つく)ったうつわに、ひとばんかけてたまった樹液(じゅえき)

ナグイが(まる)いカラのうつわを、(かお)のまえにあげました。

「こいつは、さい(こう)にうまい!」

ナイフを(くち)にくわえ、ヤシの()からおります。

 
















3.あたりまえに毎朝(まいあさ)する

太陽(たいよう)がのぼり、あたりが(あか)るくなりました。

()っぱをかさねた屋根(やね)のはしを、ナグイが(こし)をふかくまげてくぐり、母屋(おもや)へはいります。

井戸(いど)(かお)をあらった70(さい)をすぎたりょう(しん)が、ならんであぐらをかいていました。

ナグイがふたりのまえに、一方(いっぽう)のひざをつきました。

今朝(けさ)とれた樹液(じゅえき)、えいようがたっぷりだ」

父親(ちちおや)のジゲと母親(ははおや)のボロが、ほほえみます。

「わるいわねぇ、毎朝(まいあさ)。まだこれから()に、なん(ぼん)ものぼるんでしょう」

「ああ、家族(かぞく)みんな樹液(じゅえき)が、(だい)すきだからな」

毎日(まいにち)のことじゃが、()をぬくんじゃないぞ」

ナグイが父親(ちちおや)のジゲに、え(がお)をむけました。

 
















4.とつぜんに!

(あさ)、ナグイがヤシの木からおりました。

樹液(じゅえき)のはいったうつわをさげて、母屋(おもや)へはいります。

「ほら、(かあ)さん。(だい)すきな樹液(じゅえき)だよ。たくさんのむんだ」

ボロが(かお)となりにすわる(おっと)ジゲにむけました。

「だれだろうねぇ、この親切(しんせつ)(おとこ)(ひと)は?」

「おぬしの息子(むすこ)ナグイじゃないか。ボロはいままで毎朝(まいあさ)、こうして樹液(じゅえき)をのんでたじゃ」

ナグイがたちあがりました。

(かあ)さん、きっとよくなるから。おれはいくよ

(ある)きだしたナグイが、(こころ)のなかでつづけていいます。

≪やりきれない。きのうまであたりまえに、息子(むすこ)だったのに。今朝(けさ)()がさめたらおふくろは、自分(じぶん)がだれだかわからなくなって……≫

ナグイがつらそうに、(くび)をよこにふりました。


















 5.あたりまえは、あたりまえじゃない

(あさ)になり、あたりが(あか)るくなってきました

ナグイが、樹液(じゅえき)をもって母屋(おもや)へはいります。

(こし)をのばしてたつと、(くび)(おお)きくよこにふりました。

≪まったく、やりきれない≫

こしをおろし、あぐらをかきました。

≪おふくろは(あたま)がおかしくなっても、樹液(じゅえき)をのんでたじゃないか――≫

ナグイがくやしそうに、かた()(ゆか)をたたきました。

≪どこへいったんだ。おやじとおふくろは、(ゆう)べそこでねむりについただろう――≫

💦 (あさ)になったらいないページ<ルビなし>は、こっち>


















6.きえたあたりまえ

あぐらをかいたままナグイがまた、(くび)(おお)きくよこにふりました。

≪おふくろがおれを息子(むすこ)だってわからなくなって、まだ3日(みっか)しかたってないじゃないか――≫

ナグイが一方(いっぽう)()のひらを、(ゆか)にたたきつけます。

≪おやじはおふくろを天国(てんごく)へつれていくのに、ヤシ(ばやし)にはいるだろうと(おも)ってた。だが、だれにもいわずに夜中(よなか)にこっそり、こんなにはやくいくとは――≫

(くび)をガ、まえにたおしました。

≪きのうまであたりまえのように、樹液(じゅえき)をのんでたのに。あたりまえがいきなりきえるとは――≫

ナグイが(おお)つぶのなみだをこぼします

💦 自分(じぶん)から天国(てんごく)へいくページは、こっち >








7.まとめ






 

やぁ、どふぁらずら。

あたりまえは、あたりまえじゃない。

そんな()が、

いつかきっとくるずら。

 


おっと!

んだから、大切(たいせつ)にするずら。

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