ようこそ 冬の大三角形をめぐる旅へ。
3つのサイト・島と宿の紹介・島でのできごと・島民の思い をめぐる。
さぁ、ひと息いれて思い描けば、そこは旅先 <はじめての方は>
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よろこんでいるおじいちゃんと、おばあちゃんの顔がみえるよう……。
< 本文は:物語風に3分 >
目次
1.タウパの前書き
2.魚がたくさん獲れない
3.成長を願って
4.さっそく役にたつ
5.たくさん食べられるように
6.お腹いっぱい
7.まとめ
それでは、物語のように、どうぞ
1.タウパの前書き
こんにちは、海や林ですっぱだかであそぶ、10才のタウパです。
夕焼け色の染みた空に、映るんだってばぁ。
おじいちゃんとおばあちゃんの、ほほえんでる顔が。
いっぱい食べるね――
って、さけびたくなる。
2.魚がたくさん獲れない
ヤシの木にかこまれた敷地を、雲の影がいきおいよくすぎ、あっという間に日向がむかってきます。
魚のはいった布のふくろを肩にかけ、漁から帰った30歳になる父親のジギが、日差しをうけました。
そのすがたをみつけた妻のレーアが、母屋から外へでます。
「お帰りなさい、つかれたでしょう」
「ああ、今日はついてない。海が荒れてて、ろくに魚が獲れなかった」
厚手の茶色いふくろをうけとったレーアが、ふくろの口をあけました。
「だいじょうぶよ、あなた。これだけあれば、なんとかなります」
3.成長を願って
葉をふいた屋根の軒はひくく、ジギが腰をおって母屋のなかへ顔をむけました。
「やっぱりそうか。敷地へはいったときにみえて、気になったんだ」
レーアが腰をおったままの、ジギの顔へ視線をおくります。
「あなたが漁へでかけてから、ひいひいおじいさんとおばあさんのことを聞かれて、話したんです」
ジギが体をおこしました。
「それからぼうずは、床に伏せたままか?」
「ええ、もうふたりに会えないって、なみだをうかべて」
ジギが腕をくみました。
「かわいそうだが、仕方がない。子どもたちの成長を願って、ふたりは天国へいったんだ」
レーアがうなずきました。
「ありがたいです。わたしたちもそうなったら、おふたりとおなじように……」
4.さっそく役にたつ
母屋の軒先に、ヤシの葉をあんだマットをならべてしき、そこにレーアがりょう膝をつきます。
「さぁ、日がしずむまえに食べましょう。あとは、パンの実をもってきますから、おさきにどうぞ、食べててください」
おじいさん夫婦とひいおじいさん夫婦、ジギの6歳の息子と3歳の娘が、車座になりました。
葉をあんだカゴにはいったパンの実をもってきたレーアが、ジギのよこにあぐらをかきます。
「ごめんなさい、おイモもちょっと少なくて、明日つくりますから」
ひいおじいさんが、パンの実に手をのばします。
「なぁに、これだけあれば、じゅうぶんだ」
魚を自分のまえにおいた葉にうつし、つづけていいます。
「ちょうどこんな食事になって、旅立ったじいさんとばあさんは、さっそく役にたったと、思っとるじゃろう」
5.たくさん食べられるように
3才の娘が、つかんだパンの実をほおばります。
おじいさんが、6歳の孫に顔をむけました。
「どうした、食べないのか?」
半日伏せていたジギの息子が、下をむいたままです。
「もういいだろう。さんざん悲しんだんだ。おまえがそんなにさみしがって、おじいさんとおばあさんが、よろこんでる」
孫のまえにおいた葉に、おじいさんが魚とイモをのせました。
「おまえがたくさん食べれば、ひいひいおじいちゃんとひいひいおばあちゃんは、もっともっとよろこぶんだぞ」
ジギが、息子に顔をむけます。
「今日みたいに食べる物が少ないときに、おまえたちがたくさん食べられるように、ひいひいおじいちゃんとひいひいおばあちゃんは、天国にいったんだ。ふたりが食べるはずだった物を、しっかり食べるんだ」
6.お腹いっぱい
息子がジギへ、そしておじいさんへ、順に顔をむけました。
ふたりがしっかりうなずき、息子が魚とイモをそれぞれの手にしました。
交互に口へはこび、ほほをふくらませます。
その目になみだがうかんでいました。
「どうだ、うまいか?」
ジギがいって息子がしっかりうなずき、その目からなみだが流れおちました。
息子がまたほほを、モグモグうごかし、口の中の物をのみこみます。
イモと魚を葉において、手の甲でなみだをぬぐい、顔をあげました。
「いなくなってさみしい。でも、お腹いっぱいになる。だけどさみしい……」
大人たちがうなずいています。
7.まとめ
こんにちは、どふぁらずら。
天国へいったふたり、こんな幸せなことはないずら。
あるけるうちに自分から逝く。
そのページは、こっちずら >
おっと!
こっちは、こまったずら。
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