やぁ、冬の大三角形をめぐる旅へ、ようこそ。
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やる前からできないってきめつけられるの、イヤだよね。
挑戦には、ゆう気がひつようなのに――。
本文は:物語風に5分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き
2.ムリだっていってるのに
3.いつでも挑戦しろ
4.すきにしろ
5.しんけん
6.この前とちがう
7.きたいさせやがる
8.背中から海へ
9.それ、ちょっとちがうだろう
10.まとめ
それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き
こんにちは、海や林ですっぱだかであそぶ、10才のタウパです。
何度かやれば、せいこうする挑戦ならいい。
だけど、
何10回やっても、ダメだとつらい。
ぼくは絵をかいて、賞に挑戦してる。
何度もあきらめそうになったんだってばぁ。
💦 そのページは、こっち >
2.ムリだっていってるのに
すなはまに立ちならぶ、ヤシの木の1本です。
海にそりだすようにのびていました。
ガギとケイクはタウパの同きゅう生です。
からだの大きなガギが、ケイクの弟に顔をむけます。
「おまえついこの間だぞ。ヤシの木の上から海にとびこめないでいて、おれにかついでおろしてもらったのは」
兄のケイクが、ガギに顔をむけました。
「ごめん、わざわざきてもらって。こいつどうしても挑戦するってきかないんだ」
ケイクをチラッとみたガギが、弟に目をやります。
「この前もいったが、おまえにはまだはやい。もう少し、大きくなってからにするんだな」
3.いつでも挑戦しろ
したをむいている弟が、くちびるを強くあわせました。
「決めつけないでよ。やらなかったら、できないことも、できることも、どっちもわからないと思う」
「アホかおまえ、おれがおろしてやったの、もうわすれたか!」
弟が顔をあげ、ガギをみます。
「だから今日もできないって、そんなのへんだよ。挑戦はいつだってできるはずだから」
ガギが、あきれたように息をはきました。
「だれの手もわずらわせないんだったら、いつでも挑戦しろ。おまえの兄ちゃんは、生まれつきかた足が少しへんだろう。だからおまえをおろさなきゃいけない時のために、おれ様に頭をさげてたのんできたんだ。兄ちゃんにめいわくかけてることぐらい、わかるだろう」
4.すきにしろ
弟がしたをむき、かた手をつよくにぎります。
ケイクが弟に顔をむけました。
「こうして木のそばまできたんだ。もういいだろう。挑戦は、もう少し先にしよう」
弟が顔をあげました。
「いやだ。ぼく、今日はできる」
弟がヤシの木のてっぺんに目をむけました。
「今日はあそこから、とびこめる」
ガギが、はなからみじかく息をはきました。
「すきにしろ。だがおれはもう、おまえをおろすために、この木にのぼらねぇからな」
5.しんけん
ガギのことばに弟がうなずきました。
ヤシの木にちかづき、りょう手をみきにあてます。
うしろをむきました。
「ふたりとも、ちゃんとみてて」
弟が木をのぼりました。
葉のあいだをぬけ、1本の葉のしんに立ちました。
しんのりょうがわに細長い葉がはえ、ちかくのそれをかた手でつかみます。
≪したをみたらこわい。遠くをみなきゃ≫
心の中でいいました。
6.この前とちがう
ガギがうでを組みます。
「あいつ、もしかしたら、とぶかもしれねぇな」
ケイクがチラッとガギをみました。
「どうして、そう思うの?」
「こわいから、おちたくねぇから、したばっかりみちまうはずなのに。しかもあいつ、立ってやがるじゃねぇか」
ケイクが弟をみています。
「たしかに、この前とちがう」
「とべたら、たいしたもんだ」
「できれば、とんでほしい……」
「まっ、そうなったとしても、すぐにはできねぇな」
7.きたいさせやがる
ケイクとガギは、しんぼうづよく弟がとぶのをまちました。
弟は水平線を、じっとみつめているようです。
ガギが顔を、よこへむけました。
「そろそろ待つのもげん界だぜ」
「もう、じゅうぶんだよガギ」
「まったく、きたいさせやがって」
「だけど、弟をおろさないと」
ケイクがガギに顔をむけました。
ガギは弟をみたままです。
「へっ、おれ様にまかせとけ――」
8.背中から海へ
ガギがヤシの木にのぼります。
とちゅうからりょう手をみきにあて、あるくようにのぼりました。
「よし、このへんでいいだろう。おれ様が思いっきりとびあがって、このみきに着地したら――」
ガギが空中にうきました。
「ほらみろ、ゆれるぜ。先のほうはもっとゆれる!」
弟がすべって背中から落ちます。
大きなさけび声をひびかせ、海の中にきえました。
海にとびこんだガギが、すなはまをあるいてあがります。
「まったく、手間をかせさせやがって」
9.それ、ちょっとちがうだろう
ガギとケイクの前に、弟が立ちました。
「ざまぁあねぇな。でかい口たたいて、なさけねぇ」
ガギがかた手で、かみの毛の水をはらいました。
「まぁ、海におっこちたから、とべたことにしてやる。おれ様にかんしゃしろよ」
弟が、上目づかいにガギをみます。
「かんたんだと思う……」
「なに?!」
「こわかったけど、気持ちよかった。つぎは自分でとべるから」
弟が、ヤシの木をのぼりはじめました。
「だから挑戦してみないと、わからないっていったでしょう」
ガギとケイクが、顔をみあわせます。
10.まとめ
やぁ、どふぁらずら。
たしかに挑戦は、やってみないとわからない。
んだが今回は、
ラッキーとしかいえないずら。
おっと!
こっちは、いいのとわるいの、りょうほうずら。
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