いい想い出が、たくさんできますように。
本文は:物語風に3分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き
2.わすれちゃったの!
3.思いだしたでしょう?
4.せつ明をうけてようやく
5.ずっとわすれられない
6.そのときの気持ちでかわる
7.まとめ
それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
想い出って、
どうやってつくるんだろう?
ぼくも、ほしいってばぁ。
2.わすれちゃったの!
小学校からの帰りです。
タウパと女の子のクロクが、ならんで歩いています。
クロクが、海のほうへ指をさしました。
「そうそう、ここよ、ここ。ここからわたし、すなはまへでて、トイレをしたのよ」
クロクがタウパのまえへでて、うしろむきに歩きます。
「タウパ、やさしいから待っててくれたよね」
タウパが、首をかしげました。
「え~っ、わすれちゃったの!」
「うん、そうみたい」
3.思いだしたでしょう?
「小学校の行事で、ピクニックにいくときのことだよ。集合場所にむかうのに、わたしがおなかがへんになってトイレをしてて、おそくなちゃったんだけど――」
クロクが大きくした目を、タウパにむけました。
「思いだしたでしょう? タウパ、そこのヤシの木によりかかって、待っててくれたのに――」
タウパが、こまったような顔をします。
「それで、もどったわたしにタウパ、もうぜったいに間にあわないっていって――。わたし、とってもふ安になったのにタウパったら、え顔をむけたんだよ。ひどいなぁ」
4.せつ明をうけてようやく
「わたしタウパとは、ふつうに話せるけど、ほかの子からなにかいわれたりすると、きんちょうして気分がわるくなったり、目まいがしたりするでしょう」
クロクがタウパとならんで、歩きます。
「だから、わたしのせいでみんなを待たせて、みんなになにかいわれたらって、心配するわたしにタウパ、なんども人ごとみたいに、平気だよっていって」
タウパが、え顔になりました。
「そうか! 思いだした。すごく心配そうだったよね。こまったように集合場所へむかうクロクをおぼえてる」
5.ずっとわすれられない
タウパがかた手で、あたまをかきました。
「それでみんなのところにとう着して、ほんとうに平気だったんだっけ?」
クロクが、また目を大きくします。
「え~~~っ、おぼえてないの!」
「ごめん」
「わたしものすごくふ安だったから、タウパがおそくなったのは、自分のせいだって、みんなにいってくれて、ほんとうにありがたくて、ありがたくて。わたしなんてきっと、ずっとわすれない想い出になる」
6.そのときの気持ちでかわる
タウパが、クロクに顔をむけます。
「そうなんだ。それでぼくがみんなから、もんくをいわれたんだ?」
クロクが、ほほをふくらませます。
「そうだけど、思いだせないんだ?」
「うん」
タウパが、うなずきました。
「きっとぼくにとっては、とくべつなことじゃなくて、いつもとおなじだったからじゃないかな……」
「そっか……。そのときの気持ちだよね。それで、想い出になるかならないか、かわるよね」
7.まとめ
やぁ、どふぁらずら。
想い出。
おなじ時間をすごしても、
✨どふぁらのページの紹介 ↓ ↓