1.タウパの前書き
2.おイモ畑
3.空の高いところで風にのって
4.食べてもらいたい
5.公平に
6.アリのきょうそう
7.思いをせおって
8.まとめ
それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
キョッケ。
ちかくでみたら、大きくて\(◎o◎)/!
海でいえば、クジラに会ったぐらいビックリ。
そのタマゴは、
長く生きてるおじいちゃんでも、
なん回かしか、食べたことがないぐらい、なんだってばぁ。
2.おイモ畑
ヤシ林の中に、みんなのしょう学校にあるプールより、大きな畑があります。
畑の深さは、たった大人よりあるぐらい。
底には、みんなの足首がかくれるぐらいの、水がたまっていました。
その水が、おイモをそだてます。
成長したおイモの葉っぱは、大人のせより高い。
みんなの手首ぐらいの太さの茎の先に、大きなみどり色の葉が、ハートの形にひらいていました。
畑ぜんたいが、ハートの葉っぱだらけです。
3.空の高いところで風にのって
タウパは学校で、ちょっとイヤなことがありました。
ひとりでかんがえたくて、おイモ畑のちかくのヤシの木のよこに、あぐらをかいています。
「エッ、ほんとに!」
ビックリして思わず、小さな声をだしました。
「キョッケだ。あんな大きな鳥、キョッケにまちがいない」
羽をひろげたままおイモ畑の、まんなかあたりにおりました。
「葉っぱにかくれて、みえなくなっちゃった。こんなに近くで、はじめてみたかもしれない。いつもすっごく高い空で、羽をひろげて風にのってるから」
4.食べてもらいたい
ヤシの葉をあんだマットが、母屋のゆかぜんたいにしいてあります。
そこにタウパが、あぐらをかきました。
「おじいちゃん、ほらみてみて」
50才をすぎたロボイアが、おどろいたように目を大きくひらきました。
「よくみつけたな。島じゃ一番おいしい、なかなか出会えない、タマゴじゃないか」
「草むらにかくれて、キョッケがとんでいくのを待ってたんだ。巣にはタマゴが3つあった。だから、ひとつだけ持ってきたんだ。まえにぼくにこれを食べさせてくれた時、おじいちゃんが、そうしたっていってたから」
タウパがタマゴをにぎった手を、ロボイアにだしました。
「おじいちゃんに、食べてもらいたくて、持ってかえってきたんだよ。だって、ニワトリのタマゴより、ずっと味があって、メチャクチャおいしかったんだもん」
5.公平に
ロボイアがうれしそうに、ほほえんでいます。
「ありがたいが、そうそう食べられる物じゃない、せっかくみつけたんだ、タウパが食べなさい」
「やっぱり。そういうと思ったから、かんがえたんだ。ヤシの木のぼりきょうそうをして、ぼくが勝ったら、おじいちゃんが食べる。それだったら、公平でしょう」
ロボイアがえみをふかめます。
「それじゃあ、おじいちゃんは、本気をだすしかないじゃないか」
「それでも、ぼくのほうがはやいかもよ、だってぼく、かるいもん」
「そうだな、ちょっと待ってなさい」
たちあがったロボイアが、母屋から外へでていきました。
6.アリのきょうそう
もどったロボイアが、干した魚のきりみと、もういっぽうの手に、なにかつまんでいます。
タウパのまえに、あぐらをかきました。
「まず、ゆかにしいてあるマットに魚を、ポン、ポン、とかるくこすりつけていって、道をつくる。ここまでだ。そしてここのゴールには、この魚のきりみをおく」
ロボイアが、もういっぽうの手につまんでいる、アリをみせました。
「スタートする場所におくぞ、2ひきのうち、はやくゴールしたほうが勝ちだ。どうだ、このきょうそうで決めるのは?」
タウパが、目をかがやかせます。
「おもしろいってばぁ。ぼく、こっちのアリにする」
「よし、じゃあ、アリをはなすぞ」
7.思いをせおって
2ひきのアリが、いそがしそうに足をうごかし、干し魚にむかっていきます。
ロボイアは、木のぼりではタウパに勝てないと、思ったのかもしれません。
タウパに食べさせたいというロボイアの思いを、アリがせおっています。
タウパは手をたたいて、自分のアリをおうえんします。
ロボイアのアリが足をとめ、どっちへいこうかまよっているようです。
「やった、やったぁ」
タウパが、うれしそうに声をあげました。
「あっ! ぼくのアリも、おなじようにとまった――」
さぁ、どっちのアリが勝つのか!
相手をよろこばせようとする、きょうそうです。
だれがキョッケのタマゴを、食べるのでしょう。
8.まとめ
やぁ、どふぁらずら。
きょうそう、相手をよろこばせたら勝
思いをせおったアリ。
どっちが勝っても、もんくないずら。
おっと!
島では、でっかい海がめを、食べるずら。
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