きょうそう:相手をよろこばせたら勝





- この(いろ)はいけい 👀()にやさしいからね -











すっごくたかそらで、はねをひろげてとり

キョッケのうんだ、おいしいタマゴ、さぁだれが()べる








本文は:物語風に4分

<ふりがな> 小学3年生~


もくじ

1.タウパの前書き

2.おイモ畑

3.空の高いところで風にのって

4.食べてもらいたい

5.公平に

6.アリのきょうそう

7.思いをせおって

8.まとめ








それじゃあ、物語(ものがたり)みたいに、いくよ















- そこは、さんご(しょう)かこまれた(しま) 








1.タウパの前書(まえが)


こんにちは、(しま)()む10(さい)のタウパです。 

キョッケ。

ちかくでみたら、おおきくて\(o)/!

(うみ)でいえば、クジラに()ったぐらいビックリ。

そのタマゴは、

(なが)()きてるおじいちゃんでも、

なんかいかしか、べたことがないぐらい、なんだってばぁ。 


















2.おイモ(ばたけ)

ヤシ(ばやし)(なか)に、みんなのしょう学校(がっこう)にあるプールより、(おお)きな(はたけ)があります。

(はたけ)(ふか)さは、たった大人(おとな)よりあるぐらい。

(そこ)には、みんな足首(あしくび)がかくれるぐらいの、(みず)がたまっていました。

その(みず)が、おイモをそだてます。

成長(せいちょう)したおイモの()っぱは、大人(おとな)のせより(たか)い。

みんなの手首(てくび)ぐらいの(ふと)さの(くき)(さき)に、(おお)きなみどり(いろ)()が、ハートの(かたち)にひらいていました。

(はたけ)ぜんたいが、ハートの()っぱだらけです。


















3.(そら)(たか)いところかぜにのって

タウパは学校(がっこう)で、ちょっとイヤなことがありました。

ひとりでかんがえたくて、おイモ(ばたけ)のちかくのヤシの()のよこに、あぐらをかいています。

「エッ、ほんとに!」

ビックリして(おも)わず、(ちい)さな(こえ)をだしました。

「キョッケだ。あんな(おお)きな(とり)、キョッケにまちがいない

(はね)をひろげたままおイモ(ばたけ)の、まんなかあたりにおりました。

()っぱにかくれて、みえなくなっちゃった。こんなに(ちか)くで、はじめてみたかもしれない。いつもすっごく(たか)(そら)(はね)をひろげて(かぜ)にのってるから」


















4.べてもらいた

ヤシの()をあんだマットが母屋(おもや)ゆかぜんたいにしいてあります。

そこにタウパが、あぐらをかきました。

「おじいちゃん、ほらみてみて」

50(さい)をすぎたロボイアが、おどろいたように()(おお)きくひらきました。

「よくみつけたな。(しま)じゃ一番(いちばん)おいしい、なかなか出会(であ)えない、タマゴじゃないか」

(くさ)むらにかくれて、キョッケがとんでいくのを()ってたんだ。()にはタマゴが3つあった。だから、ひとつだけ()ってきたんだ。まえにぼくにこれを()べさせてくれた(とき)、おじいちゃんが、そうしたっていってたから」

タウパがタマゴをにぎった()を、ロボイアにだしました。

「おじいちゃんに、()べてもらいたくて、()ってかえってきたんだよ。だって、ニワトリのタマゴより、ずっと(あじ)があって、メチャクチャおいしかったんだもん」


















公平こうへい

ロボイアがうれしそうに、ほほえんでいます。

「ありがたいが、そうそう()べられる(もの)じゃない、せっかくみつけたんだ、タウパが()べなさい」

「やっぱり。そういうと(おも)ったから、かんがえたんだ。ヤシの()のぼりきょうそうをして、ぼくが()ったら、おじいちゃんが()べる。それだったら、公平(こうへい)でしょう」

ロボイアがえみをふかめます。

「それじゃあ、おじいちゃんは、本気(ほんき)をだすしかないじゃないか」

「それでも、ぼくのほうがはやいかもよ、だってぼく、かるいもん」

「そうだな、ちょっと()ってなさい」

たちあがったロボイアが、母屋(おもや)から(そと)へでていきました。


















6.アリのきょうそう

もどったロボイアが、()した(さかな)のきりみと、もういっぽうの()に、なにかつまんでいます。

タウパのまえに、あぐらをかきました。

「まず、ゆかにしいてあるマットに(さかな)を、ポン、ポン、とかるくこすりつけていって、(みち)をつくる。ここまでだ。そしてここのゴールには、この(さかな)のきりみをおく」

ロボイアが、もういっぽうの()につまんでいる、アリをみせました。

「スタートする場所(ばしょ)におくぞ、2ひきのうち、はやくゴールしたほうが()ちだ。どうだ、このきょうそうで()めるのは?」

タウパが、()をかがやかせます。

「おもしろいってばぁ。ぼく、こっちのアリにする」

「よし、じゃあ、アリをはなすぞ」


















7.(おも)いをせおって

2ひきのアリが、いそがしそうに(あし)をうごかし、()(さかな)にむかっていきます。

ロボイアは、()のぼりではタウパに()てないと、(おも)ったのかもしれません。

タウパに()べさせたいというロボイアの(おも)いを、アリがせおっています。

タウパは()をたたいて、自分(じぶん)のアリをおうえんします。

ロボイアのアリが(あし)をとめ、どっちへいこうかまよっているようです。

「やった、やったぁ」

タウパが、うれしそうに(こえ)をあげました

「あっ! ぼくのアリも、おなじようにとまった――」

さぁ、どっちのアリが()つのか!

相手(あいて)をよろこばせようとする、きょうそうです。

だれがキョッケのタマゴを、()べるのでしょう。








8.まとめ 







やぁ、どふぁらずら。

きょうそう、相手(あいて)よろこばせたら(かち)

(おも)をせおったアリ。

どっちが()っても、もんくないずら。



 

おっと!

(しま)では、でっかい(うみ)がめを、()べるずら。

・いただきます >








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