考えたり想像したりするのもいい。
そして、きょうみを持って調べるって、おもしろい。
本文は:物語風に4分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き
2.芽にしげきをあたえる
3.高いところへ
4.実の中にたまって、ジュースになるはずが
5.考えたり想像したり
6.そんなのウソだ
7.どうやって?・自分で調べる
8.どうして?・考えたり調べたり
9.まとめ
それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
まいにち飲んでる、ヤシのじゅえき。
飲めるのが、あたりまえみたいになってる。
だけど、ふと気づくと、
エッ、どうやって!
知りたいってばぁ。
2.芽にしげきをあたえる
葉っぱをかさねた屋根の、のきさきに立っています。
「タウパ、やってほしいことがあるの」
「なぁにお母さん、ぼくにできるならいいよ」
「あとでおじいちゃんがのぼって、ヤシの芽をうすく切って、じゅえきがでるように、しげきをあたえるから、芽にさがったじゅえきの入ったうつわを、取ってくるだけでいいの」
「うつわ、いくつほしいの?」
「ひとつだけで、いいわ」
「まかせて、そんなのかんたんだよ」
3.高いところへ
タウパが、ヤシの木にのぼっています。
「まったくも~、よりによって、こんなに高い木にしなくても――」
うでと足を、みきにまわしています。
「だけど木によって、じゅえきの味がすこしずつだけど、ちがう。この木のじゅえきが、1番あまいからかな?」
うでと足を、じゅん番にあげていきました。
「お母さんじゅえきを、なにに使うんだろう。かみの毛やからだにぬる、油をつくるのかな?」
みきの先で葉が、まるくひらいています。
そのひとつの葉のしんに、手をかけました。
4.実の中にたまって、ジュースになるはずが
芽は大根のような形をしています。
そのよこを、タウパがあがりました。
「かたい皮がパカッとわれて、中からなん本ものツルがでてくる。そこにたくさんのヤシの実がなるんだ」
タウパがヤシの葉のしんに立ちました。
「パカッとわれないように、ひもでグルグルまいてある。その先が平らに切ってあって、たばになったツルから、じゅえきがあふれでる。それが芽からさがった、うつわにたまるんだ」
さがっているのは、ヤシの実の丸い木のうつわです。
「表面にふきだしてるじゅえき、なめちゃお~」
人さし指でこすり取りました。
「あまっ! それにしても、ヤシの葉っぱってすごい」
5.考えたり想像したり
木からおりて、うつわをお母さんにわたしました。
どふぁらがブタ小屋のわきに立って、ホウキをさくの中に入れています。
「どふぁら兄ちゃん。ヤシの葉っぱって、すごいと思わない?」
そうじをする手をとめません。
「うっ、ううっ」
うまくしゃべれないどふぁらが、うなります。
それがタウパには、なんていったかわかりました。
「だって、葉っぱの表面にふった雨を、あまいじゅえきにかえて、芽からだすんだよ」
「うううっ、うっ」
「それはまちがってるけど、そうやって考えたり想像したりするのは、めちゃくちゃいいことだって――」
6.そんなのウソだ
どふぁらのよこに立って、どふぁらの顔へ目をむけました。
「まちがってるなら、じゅえきはどこからくるのさ」
「ううう」
タウパがりょう目を、大きくひらきました。
「エッ! 土の中って。たくさんのヤシの根っこが集めた、水分だって。それがじゅえきになるって――」
タウパが腰に、りょう手をあてました。
「ぼくが知らないからって、てきとうなこといって。あんなに高いところまで、水があがれるわけないってばぁ」
7.どうやって?・自分で調べる
「エッ、ほんとうに、地面の中からなんだ」
タウパがうでをくみました。
「だとしたら、水はどうやって高いところまでいくの?」
「ううっ、う」
「自分で考えろって、そんなの考えたって、わかるわけないじゃん」
タウパがりょう手で、どふぁらのうでをつかみました。
「ねぇ、おしえてってばぁ。どうやって、どうやって――」
「ううう」
「その探求心を持つことも、めちゃくちゃいいことだって、も~」
「うっ、うううう」
「いるだろう、ヤシの木にきょうみを持ってる友だちが。その子は自分で調べてるって。も~、どふぁら兄ちゃんのケチ」
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8.どうして?・考えたり調べたり
どふぁらがホウキを、となりのサクの中へ入れました。
ブタがホウキに、体をすりよせてきます。
「うううっ」
おこったようにうなりました。
「ううっ、ううう」
タウパがおもしろがって、わらっています。
「じゃまするなって、ブタにいったって。どふぁら兄ちゃん、どうしてブタがそうするか、自分で考えなよ。調べるんじゃないの」
どふぁらが顔を、タウパにむけました。
「………」
9.まとめ
こんにちは、どふぁらずら。
探求心。
きょうみを持って、考えたり調べたり。
どうして? どうやって?
から、
知ることがはじまるずら。
おっと!
こっちは、知らないのに、知ってるずら。
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