そのとおりに生きるとしたら――。
本文は:物語風に3分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き
2.自分できめた
3.書かれたとおりに生きる
4.まるで自分できめてるみたい
5.自分できめて、自分でつくる
6.まとめ
それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き
こんにちは、島に住む10才のタウパです。
神様が全員分の本を、書いたってこと!
そんなに書ける神様って、すごい。
だけどやっぱり、
すごくないってばぁ。
いくら神様でも、ぼくらの人生をきめないで!
2.自分できめた
木のえだや葉っぱがトンネルをつくる道を、ならんであるいています。
「ぼくは絵のコンテストにちょうせんすることを、自分できめた。みんなで島でいちばん大きな木のプララへあそびにいって、プララの子どもの実をけっとばした。ゆるしてもらうまでコンテストで10等しょうすらとれなくても、ゆるしてもらうためにちょうせんをつづける。それだって自分できめた」
タウパがしっかりした目を、となりをあるくラボにむけました。
「ぼくだって、この島の長として主島にいくおじいちゃんから聞いた、高校の先生になって主島に住む。そのために朝、しょう学校へいく前や、みんなとあそんでても、はやく帰ってきて勉強するって、自分できめた」
💦 タウパが10等しょうもとれないページは、こっち >
💦 ラボが高校の先生になるページは、こっち >
3.書かれたとおりに生きる
タウパがラボと目をあわせ、声をそろえました。
「ぼくたちは、自分できめてやってる」
タウパがふまんそうに口をとがらせました。
「それなのに、どふぁら兄ちゃんは、どれだけつまらないことをいうんだ!」
「そうかなぁ。ぼくはその空のずっと高いところにある、本だけがならんだ家にいって、自分の名前がタイトルになった本、読んでみたい。大人になったらちゃんと高校の先生になって、主島に住んでるのかわかるから」
「でも、その本は生きてる人は、だれも読むことができないって。みんな自分でかんがえたりなやんだりして、すすむ道をきめてるけど、ほんとうはその本に書かれたとおりにやってるんだって」
4.まるで自分できめてるみたい
「って、ことはだよ。たとえばぼくが今タウパに、ヤシの木にのぼって実をとって、中にたまったじゅえきを飲もうよ、っていって、ふたりで木にのぼるとするでしょう」
タウパが目をかがやかせました。
「そうそう、その先は、ぼくにいわせて。ラボがじゅえきを飲もうってぼくをさそうことや、ぼくらが木にのぼることが、その本に書いてあるんだ」
ラボがこぶしで、もう一方の手のひらをたたきました。
「ほんとだ。まるで自分たちできめて、行動するみたいだ。それなのに書いてあるって」
ラボがいやそうな顔をよこにふります。
「死ぬまでのことが書かれてて、それをなぞるように生きるんだったら、ほんと、いやだよね」
「そんなのつまらなすぎる」
5.自分できめて、自分でつくる
「ラボは、自分できめた高校の先生になりなよ」
ラボがふかくうなずき、タウパがつづけていいます。
「ぼくはお父さんみたいに、いろんな魚をとる漁ができて、家がたてられる島の男になる」
「そうだよ、タウパは島の男に、自分できめたりっぱな島の男になりなよ」
「空の高いところにあるぼくらの名前がタイトルになってる本に、なんて書かれていようが、ぼくらは自分できめるんだ」
タウパとラボが、目をあわせます。
「ぼくらは自分の人生は、自分できめて、自分でつくる」
タウパとラボが、声を緑のトンネルにひびかせました。
6.まとめ
やぁ、どふぁらずら。
天国の図書館。
そんなところに、そんな本があるとしても!
人生は、自分できめる。
それがいいずら。
おっと!
こっちの本は、物語ずら。
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