ようこそ 冬の大三角形をめぐる旅へ。
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さぁ、ひと息いれて思い描けば、そこは旅先 <はじめての方は>
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いっしょうけんめい努力したのに、先生にまた注意されて……。
もう、いやだ――。
本文は:物語風に3分
目次
1.タウパの前書き
2.がんばってみたけど……
3.もう小学校へいかない
4.怒らない、怒らない
5.子どもたちの元気な声をききながら
6.ものすごい歌声
7.歌声につつまれて
8.まとめ<子ども次第>
それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き
こんにちは、海や林ですっぱだかであそぶ、10才のタウパです。
ぼくは小学校で勉強、ぜんぜんがんばらないから、
先生に、怒られてばっかり。
だけど、
そんなの、へっちゃら!
みんながいて楽しいから、学校、すきなんだってばぁ。
2.がんばってみたけど……
小学校の教室は、葉をふいた屋根が4本の柱にささえられています。屋根の下の地面にしいたヤシの葉をあんだマットに、子どもたちが先生にむいて、あぐらをかいていました。
「キーちゃん、またとなりの女の子と、おしゃべりしてるんだから――」
黒板を背にした3年生の担任の、わかい女の先生がつづけて発します。
「キーちゃん、おしゃべりしないで、授業をきこうね。それで問題も、とけるようにしないとね」
キーがおしゃべりをやめ、先生のほうをむいて座りなおしました。
≪わたし……≫
キーが胸のなかでいいました。
≪先生にそういわれて、なんどもいっしょうけんめい、先生の話をきいたけど、わからないんだもん≫
3.もう小学校へいかない
ヤシの木のあいだの道を、子どもたちが茶色い短パンをはいて、下校しました。集落へはいると頭上を、パンの木の枝葉がおおいます。
そのあいだから黒い土の道に、こぼれる木漏れ日を、キーがはだしでふみました。
道をおれ敷地の門柱のようにたつ、パンの木のあいだをとおります。
頭をさげて母屋の軒をくぐりました。
「ただいま」
お母さんが道具を手にあぐらをかき、寝具をあむための葉をたたいて、やわらかくしています。
キーがお母さんのまえに、持っていたノートと鉛筆をおきました。
「もうこれ、つかわない。お母さん、わたし明日から、小学校へいかない。もういかないから」
4.怒らない、怒らない
話をきいたお父さんが、お母さんとキーをまえにして、あぐらをかきました。
お父さんがあぐらをかいたキーの、一方の肩に手をおきます。
「お母さんからきいたぞ。そうか、学校で勉強するより、家でお母さんの作業を、手伝ったりしたいってことか!」
キーが首をかしげました。
「お父さんもお母さんも、怒らないの?」
「キーが家の作業をしてくれたら、みんな助かるからな」
お父さんが心配そうに、眉をわずかによせました。
「キーこそ、ほんとうに小学校へいかなくて、いいのか?」
キーが、ゆっくりうなずきます。
5.子どもたちの元気な声をききながら
「キー、よくがんばってえらいわねぇ。お母さんについて作業を習って4日目だけど、寝具をあむための葉が、まだたりないの。今日は、もう少しあつめるわよ」
口にだしていったお母さんが、心のなかで思います。
≪お父さんと相談して、小学校のちかくで作業をすることにしたけど、キーは授業を受けたり、休み時間をすごしたりする、お友だちを感じて、どう思うのかしら?≫
道をはずれて草むらをあるきました。
≪あらっ、子どもたちの元気な声がきこえるわ。グラウンドで、スポーツの授業をしてるのね!≫
お母さんが、キーにむきました。
「この木にしましょう。わたしにも手のとどくところに、わかくて元気な葉っぱが、たくさんのびてるわ」
6.ものすごい歌声
次の日も、おなじ場所にきました。
≪昨日はキー、なんの反応もみせなかったけど、もう小学校に興味がないのかしら?≫
お母さんが、キーに顔をむけます。
「キー、今日はこの木からとるわよ。昨日みたいに、わたしが落とした葉を、きれいにかさねていくの」
キーがうなずきました。
「葉っぱのりょう側に、とげがならんでるから、ささらないように気をつけてね」
お母さんが、ナイフを持った手を高くあげました。
≪あらっ、子どもたちの歌声だわ。音楽の授業ね!≫
お母さんがりょう手を、葉にのばします。
≪ひと学年の子どもたちだけで、歌っているのかしら? それにしても、はじけるような歌声が、ものすごいパワーだわ≫
7.歌声につつまれて
葉を集めようとしないで、キーが小学校のほうへ、ゆっくり足をすすめました。
≪あらっ、キーが……≫
手をおろしたお母さんが、キーの後ろ姿に目をとめます。
≪たって歌をきいているのね。歌声につつまれて……≫
お母さんが、ほほ笑みます。
≪キー、いってらっしゃい。いって、みんなといっしょに、歌ってらっしゃい≫
お母さんが、唇をつよくあわせました。
≪歌いたいんでしょう。きっと気持ちいいわよ。歌ったらまた、帰ってきたっていいんだから。家の手伝いなんて関係ないわ。キーが、小学校へいきたくないなら、そうすればいいの。そしてまたいっしょに、ここへきましょう。さぁキー、思いっきり歌ってらっしゃい≫
キーが振りむきました。
「お母さん、小学校にいってもいい?」
お母さんがうなずき、キーがはしりだします。
8.まとめ<子ども次第>
こんにちは、どふぁらずら。
もう小学校にいかない、っていわれたら!
そんなの、難しい。
それでも、
子ども次第ずら。
おっと!
こっちは、難しくないずら。
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