海が、陸をおおう





ようこそ 冬の大三角形をめぐる旅へ。

3つのサイト・島と宿の紹介・島でのできごと・島民の思い をめぐる。

さぁ、ひと息いれて思い描けば、そこは旅先 はじめての方は 

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- 各画像は “自由と願い” の象徴です -








どうにもならない、現実。

すぐに、住めなくなるわけじゃないけど……。







< 本文は:物語風に3分 >


目次

1.タウパの前書き

2.アリのじゃまをしない

3.アリの移動

4.長(おさ)の意気ごみ

5.パンの木をすくう

6.自然はつよい

7.まとめ








それでは、物語のように、どうぞ















- そこは、さんご礁にかこまれたのしげる島 -








1.タウパの前書き


こんにちは、海や林ですっぱだかであそぶ、10才のタウパです。

島の人は、なんにも悪くないのに!!

島が海にかくれて、住めなくなるのと、

よその国で地震がおこって、大きな津波が島をおそって死んじゃうのと、

どっちが先に、くるんだってばぁ?

💦 津波のページは、こっち >
















 

2.アリのじゃまをしない

タウパが母屋へはいり、ひいおじいちゃんのガテのまえに立ちます。

「ねぇ、おじいちゃん、なんかへんだよ。アリの中でも一番小さなアリが、いっせいに移動してる」

「なぬっ、アリじゃと!」

あぐらをかいていたガテが、立ちあがりました。

「うん、このままだと母屋に、はいってくるかもしれないってばぁ」

タウパのあとをおってガテが、母屋からでて海のほうへあるきます。

「ほら浜辺に建ってる離れのしたから、どんどんこっちにくるでしょう」

タウパがにぎった砂を、アリに投げつけました。

「こらっ! アリのじゃまをするでない」


















3.アリの移動

タウパが、ガテに顔をむけます。

「じゃまするなって、おじいちゃん、だってこのままだと、やっぱり母屋にはいるよ。アリに占領されて、ぼくらの居場所がなくなる」

ガテが、隣家をへだてるヤシ林を背にして建つ、火をつかう小屋のほうへあるきます。

「ここでもアリが移動しとる。おそらく集落中で、おなじことが起こってるじゃ」

ガテがタウパにむいて立ちました。

「アリが母屋へはいっても、そのままにするんじゃ。母屋をとおるだけで、母屋にいすわることはない。母屋にクンとカローアがいるが、心配ない。長年生きたじいさんとばあさんじゃ。アリに動じることはなかろう」

タウパが目を丸くして聞き、ガテがつづけていいます。

「わしは集落を確認し、長(おさ)に会ってくる。はやくしないと間にあわん」


















4.長(おさ)の意気ごみ

もどったガテが母屋へはいり、両親のクンとカローアをまえに、妻のメレーとあぐらをかいてすわりました。

「長はまだ50すぎじゃ、若いがおぬしに同意したか?」

ガテがうなずきました。

「もうじき満月で、大潮じゃ。それをまえに集落から、アリが避難して林へはいる。よういに納得できるじゃ」

「それでパンの木は?」

「大雨で水浸しになるなら、パンの木は活き活きする。じゃが、海水はパンの木を殺す。パンの実は、イモどうように主食じゃ。死活問題になる」

ガテが息をつぎました。

「長は、自分の責任でそんなことは、絶対にさせないと。集落の男総出で、パンの木をまもると意気ごんどるじゃ」

クンが安心したようにうなずきました。


















5.パンの木をすくう

アリが避難をおえました。

夕刻、ヤシ林へはいったところに、男たちが集まります。

「タロイモ畑を掘った土をつかうんだ」

長が男たちに大声でいいます。

「畑のまわりに山になってる。それをヤシの葉をあんだカゴや、コプラをはこぶ布の袋に入れ、集落へはこぶ」

長が厚い胸板をふくらませ、息をすいました。

「パンの木の根を、土でおおう。木のまわりの広い範囲を、高くする。夜通しかけてやるぞ。いいか、すべてのパンの木をすくうんだ」


















6.自然はつよい

タウパが、浜辺に立つヤシの木の横にならびました。

「おじいちゃんやお父さん、どふぁら兄ちゃんも作業にいって。ぼくもいっしょに土をはこびたい」

ガテが立って、夕暮れの海をみています。

「おまえは明日、人手がたりなかったらじゃ」

ガテが海に目をむけたままです。

「いよいよ海が、島にはいってくるじゃ。海が陸をおおう。満潮を境にすぐに引いてなくなるが……」

ガテが小さく息をはきました。

「自然はつよい、わしらには、ふせぎようがない。なにもできんじゃ」







 

 7.まとめ

 





こんにちは、どふぁらずら。

海が、陸をおおう。

アリは、避難するしかない。

島民も、無力ずら。




おっと!

こっちは、まいったずら。

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