やぁ、冬の大三角形をめぐる旅へ、ようこそ。
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ときどきあるのかもしれない? ふたつの気持ちをもつ。
それがけんかするみたいに……。
本文は:物語風に4分
<ふりがな> 小学3年生~
1.タウパの前書き
2.ブタをかす
3.ブタの悲鳴
4.しかたないけど・友だちみたいだった
5.だれだってころすのはつらい
6.ブタが食べられる
7.さいごの悲鳴
8.べつの気持ちとたたかっている
9.まとめ
それじゃあ、物語みたいに、いくよ
1.タウパの前書き
こんにちは、海や林ですっぱだかであそぶ、10才のタウパです。
大人は、平気なのかな?
子どものころに、ぼくみたいにけいけんするから。
こんな思いするの、いやなんだってばぁ。
2.ブタをかす
大人の手首ぐらいの太さの木のえだです。
地面に立つようにうまり、ならんでさくをつくっています。
タウパのお父さんとどふぁらが、中にはいりました。
「ねぇ、そのブタどうするの?」
タウパがさくのそとに立って、生まれたばかりのブタをだいています。
さくの中のブタが、悲鳴をあげました。
お父さんがブタをおさえます。
「おいわいのもよおしがある。その家じゃブタが、食べごろに大きくなってない。だから、こいつをかすんだ」
3.ブタの悲鳴
タウパがかた手で、だいたブタをなでています。
「食べられちゃうの?」
「ああ、ここで血をぬいてもっていく」
どふぁらがツルで足をしばります。
ブタのさけび声がひびきました。
タウパが片手で自分の耳をふさぎ、ふさげない耳をブタと反対にむけます
≪ブタが、かわいそうなんだってばぁ≫
心の中で、さけびました。
お父さんがブタの前足をおさえます。
4.しかたないけど・友だちみたいだった
ブタが小屋のそとにでて、地面によこになりました。
≪しょう学校から帰ったら毎日、飲み水をあげてたのに……≫
前後の足をしばられたまま、ブタがもがきます。
≪食べるために、育ててるから、しかたないけど≫
ブタがくるしそうな声をあげます。
≪ぼくが水をもってくると、おきあがってぼくに、顔をむけてくれて、友だちみたいだった……≫
タウパが自分の耳からはずした手で、だいているブタの耳をふさぎます。
≪赤ちゃんだってブタのつらい声を、きっとわかるってばぁ……≫
タウパがブタに、せなかをむけました。
5.だれだってころすのはつらい
お父さんとどふぁらが、母屋にあぐらをかきました。
そのすがたをタウパが、チラッとみます
≪ふたりともブタを、ころすのがいやなんだ。ブタにもうしわけないって思ってる≫
しばられたブタが、声をあげるのをやめました。
そのブタにタウパがむきます。
≪かわいそうに……≫
だいているブタを、なでながら思います。
≪だけどブタ、おいしいんだよなぁ。食べてるときは、かわいそうなの、わすれてるほどだもん≫
立ったままタウパが、ブタの顔をみつめました。
6.ブタが食べられる
お父さんとどふぁらが、あるいてきました。
ナイフと、ブタからぬいた血をいれる、木のうつわをもっています。
「タウパ、ブタを料理したら、少しもらえることになってるから、ブタが腹いっぱい食べられるぞ」
タウパがりょう目を大きくし、お父さんにむきました。
「えっ。ほんとに――」
タウパがお腹を、グーッとならします。
「ああ、焼いたのと、にたのと、りょうほうだ」
タウパが、つばを飲みこみました。
7.さいごの悲鳴
お父さんとどふぁらが、かた方のひざをブタの横につきました。
ブタが大きくさけびます。
ナイフをもったお父さんが、どふぁらに顔をむけました。
「一気にいく。うつわでうまく血をうけるんだ。この大きさだ、たくさんでるぞ」
どふぁらがうなずき、お父さんがナイフをブタの首にあてました。
ブタが悲鳴を、いちだんと大きくひびかせます。
「うわっ!」
目をつぶったタウパが、だいているブタにかくすように、うしろをむきました。
8.べつの気持ちとたたかっている
タウパが手を、自分のむねにあてました。
≪なんか、ここらへんが、へんな感じ≫
手の平でむねをなでます。
≪くるしい、つらい感じがする≫
なでている手の平を強くにぎりました。
≪ブタがかわいそう。かわいそうなのに、食べたい。すっごく食べたい≫
手をひらき、むねをこすりました。
≪なんだかぼく、体がおかしくなりそう。むねがくるしい≫
こする手をはやくします。
≪体がこわれる。かわいそうと食べたいが、たたかってみたいだ≫
9.まとめ
やぁ、どふぁらずら。
ふたつのつよい思い。
つらい!
気持ちが、ふくざつになるずら。
おっと!
こっちは、つらいなんて、思ってられないずら。
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