子どものほうが、かんたんにできるのかもしれない?
大人同士だっていつもそうしたいのに!
< 本文は:物語風に3分 >
目次
1.タウパの前書き
2.おじいさんを心配して
3.しわくちゃの笑顔
4.そうそうない
5.木に感謝
6.花の香り
7.幸せいっぱいの笑顔
8.どっちも幸せ
9.まとめ
それでは、物語のように、どうぞ
1.タウパの前書き
こんにちは、海や林ですっぱだかであそぶ、10才のタウパです。
ぼくは、先生とか親とか、どふぁら兄ちゃんとか、
大人から怒られてばっかり。
だから大人から、お礼なんていわれたら!!
うれしいってばぁ。
2.おじいさんを心配して
パンの木の枝葉が頭上をおおう道にかわり、集落にもどってきました。
道をおれてヤシの木にかこまれた敷地へはいり、葉をふいた屋根の母屋をまえにします。
「おばあさん」
背の高い女の子のシーナが、りょう膝に手をついて視線をさげ、母屋のなかへ声をかけました。
「おじいさんが、具合がわるくてこまってたから、みんなでつれてきた。なかへはいるからね」
ひと足おくれてきた、制服の茶色い短パンをはいた子どもたちが、おじいさんをつれて母屋の軒を、頭をふかくさげてくぐりました。
「いやだわ、おじいさんいったい、どうしたっていうんです?」
おばあさんの問いに、おじいさんが答えます。
「わしはだいじょうぶじゃ。目まいがしてやすんどったら、この子たちが心配してくれて……」
3.しわくちゃの笑顔
地面にヤシの葉をあんだマットをしいた床です。
そこにおじいさんが横になり、立っているおばあさんが子どもたちをまえにしました。
「ありがとうね」
おばあさんが、やさしそうな笑みをうかべます。
「もどってきたら小学校に遅れるだろうに、ほんとうに、どうもありがとうね。たすかったわ」
シーナがニコッとしました。
「遅刻ぐらいどってことないです。先生のお説教を聞くだけですから」
「あらまぁ」
おばあさんが顔をしわくちゃにして笑顔になります。
「じゃあ、わたしたちいきますね」
4.そうそうない
子どもたちが、パンの木の枝葉におおわれた道にでました。
「ねぇ、人助けをしたこと、ゴーマン先生どうせ信じないよね?」
女の子が2人男の子が3人、足をとめて顔をみあわせます。
「もしかしたらみんな、おなじこと考えてる?」
「だっておばあさんの顔、とってもうれしそうだったもん」
「だよね、大人からあんなに感謝されるの、そうそうないから」
「ねぇ、だったらこういうのはどお? ちょっと、ちょっと」
みんなが顔をよせ、うなずきながら聞きました。
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5.木に感謝
子どもたちが、ヤシの木のあいだを、素足で草を飛びこしました。
はしりながらみんな、うれしそうです。
「こういうときって、ぜったいにたくさん咲いてる」
「わたし、ヤシの葉でカゴをつくる」
「じゃあ、ぼくたちは、いっぱいつむね」
「カゴ、枯れ落ちた葉でつくるから、茶色いけどだいじょうぶかな」
「緑の葉っぱは、高いところだからとれないし、茶色いほうが花の白がはえて、きれいだって!」
子どもたちが、プルメリアの咲く木をかこみました。
「こんなにたくさん咲いてて、木にもありがとうって、いわないとね!」
胸のうちでお礼をいいながら、花をつみます。
6.花の香り
ヤシの葉でつくった丸いカゴをふたつ持って、5人の子どもたちがヤシ林を、集落へむかってはしります。
足を大きく前後にひらいて、素足で緑色の草をふみました。
「生まれたのが女の子だったら、ぜったいに真っ赤なハイビスカスよね」
「うん、女の子にはやさしいフワッとした花びらが、おにあいだ。男の子にはこの胸をはったような凛とした白い花びらがいい」
「花びらの白にかこまれる黄色は、女の子にも男の子にもあうわね」
カゴに積まれた花が、はしるのにあわせて、上下にうごきました。
「この花のあまい香りに、つつまれたら強くてやさしい子になるわ」
「そうだ、まちがいない――」
7.幸せいっぱいの笑顔
母屋の広々とした床にしかれたヤシの葉をあんだマットが、枯れてちゃいろくなっています。その床の片隅に、厚手の葉でつくった寝具をしき、生まれて間もない男の子があおむけになり、寝息をたてています。
子どもたちがそっと膝をつき、男の子をかこむように、たくさんの花をならべ、男の子があまい香りにつつまれました。
「あなたたち、小学校にいかないで、こんなことを――」
赤ちゃんのお母さんが、立ちあがった子どもたちとむきあいます。
「だけどこの子、いい子にそだつわ。あなたたちの活き活きとした思いに、つつまれたんですもの」
お母さんが幸せいっぱいの笑顔になりました。
「ほんとうに、どうもありがとう」
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8.どっちも幸せ
道には木漏れ日がゆれ、それを子どもたちが、踏んであるきました。
「やった、やった、やったぁ。よろこんでもらえた――」
「1番をとって、賞状をもらったときって、こんな気持ちなのかな?」
「わたしはマラソン大会で1等になったけど、そのときとおなじぐらいうれしい」
「そうだよ。大人のあんな笑顔、子どものぼくたちには、さいこうだよ」
「今のわたしたちみたいな気持ちを、幸せっていうのかな?」
「そうよ、きっとそう。空に舞いあがっていくようだもの」
「ぼくもそう。羽根がはえて、飛べそうだ」
「ありがとうって、言われるほうはもちろん、言うほうもきっと幸せ!」
「ありがとう、っていい、どっちも幸せだ!」
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9.まとめ
こんにちは、どふぁらずら。
ありがとう。
言うほうも言われるほうも、どっちも幸せ!
それって、いいずら。
おっと!
幸せ感じながら、ねむるずら。
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