ようこそ 冬の大三角形をめぐる旅へ。
3つのサイト・島と宿の紹介・島でのできごと・島民の思い をめぐる。
さぁ、ひと息いれて思い描けば、そこは旅先 <はじめての方は>
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やるだけで、なんでもできたら!
そりゃあ楽だけど、そうあまくない、気持ちがだいじ。
< 本文は:物語風に3分 >
目次
1.タウパの前書き
2.ヤシの木ののぼり方
3.やればできる
4.のぼれたら、たくさんの作業ができる
5.落ちたら痛いけど
6.長く休みすぎ
7.勇気をだす
8.ただやるだけじゃダメ
9.まとめ
それでは、物語のように、どうぞ
1.タウパの前書き
こんにちは、海や林ですっぱだかであそぶ、10才のタウパです。
30才のどふぁら兄ちゃんが、
島の男として一人前かっていうと?
得意とか不得意とかあるけど、
どうしてもってなったら、島の男はみんなヤシの木にのぼる。
どふぁら兄ちゃん、のぼれないんだってばぁ。
💦 一人前か? のページは、こっち >
2.ヤシの木ののぼり方
集落からはなれた、ヤシ林のなかです。
どふぁらが立って上をむきました。
≪ヤシの木は、何度みてもまっすぐで、てっぺんの葉っぱまで、枝とかでっぱりとか、手や足をかけるところがないずら≫
上をむいたまま心のなかでいい、腕を組みました。
≪おいらだって小学生のころは、あんまり上手とはいえないが、登り棒ぐらいできたずら。んだが……≫
手を擦りあわせます。
≪手につばをつければ、いいってもんじゃない。ヤシの木には、ヤシの木ののぼり方があるずら。それっ!≫
どふぁらが幹に飛びつきました。
3.やればできる
≪へっ、どんなもんずら。幹をはさむ足の裏だって、はだしの生活で、少しはかたくなったし、幹をだく腕だって、毎日の作業でつよくなったずら≫
どふぁらがりょう膝を横につきだし、りょう腕で幹にだきついています。
≪わかってる。いくら腕がつよくなったからって、島の男たちみたいに、幹の前後にあてた手の平で、はさめない。そこがちがうが、要するにあがればいいずら≫
汗のながれる胸を、幹にぴったりくっつけました。
≪あがるために、りょう足で幹をける。と、同時に胸をはなし、腕をゆるめるずら。それっ!≫
どふぁらがほんのすこし、上に進みました。
≪どんなもんずら。おいらだって、やればできるずら。それっ!≫
またすこしあがります。
4.のぼれたら、たくさんの作業ができる
どふぁらが幹にほほをつけました。
≪ヤシの実のなかにたまる樹液もうまい。んだが、ヤシの葉っぱのあいだから生える芽を、毎日朝夕切ってとる樹液は、もっと甘くてうまい≫
ほほをつけたまま、フーッと息をはきます。
≪緑色をした若いヤシの葉で、マットやカゴや食事をいれる器なんかができる。極めつけは、若い実の繊維からつくる紐ずら。家やカヌーを組みたてたり、井戸水をくみあげる器にむすんだり、暮らしになくてはならないずら≫
どふぁらが大きく息をすいました。
≪ヤシの木にのぼれるようになれば、若い実や葉を落としたり、芽を切って樹液をとったり、たくさん役にたてるずら。くっそ~、それっ!≫
またすこし進みました。
5.落ちたら痛いけど
草むらをあるいてきたタウパが、どふぁらをみつけました。
「やっぱりここだったか――」
うれしそうに笑顔になります。
「どふぁら兄ちゃん、ヤシの木にのぼる練習するってなったら、いつもここだもんね。人にみられたら、はずかしいからでしょう。ぼくがみてて、だれかきたらおしえてあげるよ」
タウパが、どふぁらのだきついてるヤシの木をまえに立ちました。
「そこまでのぼっても、体がふるえないなんて、どふぁら兄ちゃんつよくなったじゃん」
「ううっ、うう」
うまくしゃべれないどふぁらがうなり、それがなんていったか、タウパにはわかりました。
「うるさいぞ、静かにしてろって。そりゃあ真剣にやらなきゃ、落ちて痛い思いするからねぇ。でも、そこからだったら……」
タウパが、クスッと笑いました。
💦 どふぁらが体をふるわせるページ(ルビ付き)は、こっち>
6.長く休みすぎ
どふぁらが首を、タウパのほうへまわしました。
「うっ、うう」
「ごめん、ごめん、もう笑わない。練習のじゃましないから。おとなしく、だれかこないか、見張ってるね」
タウパがぐるりとあたりをみて、どふぁらに視線をもどしました。
「それにしても、どふぁら兄ちゃん、休みすぎだよ。そんなに長く幹の途中に、とまってる人いないよ」
タウパがりょう手を腰にあてました。
「はやく進みなよ。進まなきゃ、のぼる練習にならないじゃん」
「ううっ」
タウパがニコッとしました。
「うん、だまってるから、はやく高くいっていって」
7.勇気をだす
どふぁらが、りょう足で幹をけり、また進みました。
「フ~~~」
大きく息をはきました。
≪やらなきゃ、できるようにならないことぐらい、わかってるずら。んだが、だれがいった! やればできる、なんていいかげんなことを――≫
どふぁらが鼻から息を、つよくはきました。
それをみてタウパが、小さく笑います。
「どふぁら兄ちゃんが、やらなきゃいけないのって、度胸っていうか、勇気をだすことじゃないかな?」
タウパがしゃがんでりょう手をあごにあて、どふぁらをみあげます。
「どふぁら兄ちゃんのいるところ、ぼくが立ちあがって手をのばせば、どふぁら兄ちゃんのおしりにとどくし」
8.ただやるだけじゃダメ
≪くっそ~、タウパのやつ、いいたいほうだいずら≫
どふぁらが胸をぴったり幹につけます。
≪やればできる。んだが、ただやるだけじゃダメずら≫
タウパが上目遣いで、どふぁらをみます。
「どふぁら兄ちゃん、勇気をだして幹をければ、1回でもっと、もっと高くあがれる」
タウパが立ちあがりました。
「ヤシの木にのぼる人みんな、高いところ怖いよ。でもみんな、自分は失敗しないって、信じてるんだってばぁ」
≪くっそ~、おいらだって――、もっと家族の役にたちたいずら≫
「ううううっ」
「あっ! いいよ、いい。どふぁら兄ちゃん、今までよりほんのちょっとだけど、高くあがった――」
9.まとめ
こんにちは、どふぁらずら。
やればできる。
んだが、やるだけじゃダメずら。
くっそ~。
気持ちがだいじずら。
おっと!
んだから、大切にするずら。
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